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9月14日(水)

 『レジデンス』(角川書店)読了。いやあびっくりした。代表作の『ひと』(祥伝社文庫)をはじめ、これまで何気ない思いやりや優しい言葉の積み重ねで人生が変わっていく様子を描き続けた小野寺史宜が、まさかこんな性や暴力や犯罪が中心の作品を世に出すとは。小野寺史宜が宜史寺野小にひっくり返っちゃうくらい驚く。

 デビュー前の第2回野性時代青春文学大賞候補作「湾岸宮殿」(2006年)を全面改稿した作品らしい。

 それでもやっぱり小野寺史宜の作品なのだった。

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