10月11日(金)とほん
朝5時半起床、鴨川沿いを10キロ走る。京都はランニングに最高の街だ。
8時に出発し、ずっと行きたかった奈良県大和郡山市のとほんさんを訪問する。
とほんさん、実は2014年オープンで、2015年開店の誠光社さんや2016年開店のTitleさんより前に店を開けた独立系書店の先駆けなのだった。
その品揃えはインディペンデントな出版物や雑貨も並んでいるものの、ふつうの文庫もたくさん並んでおり、開放的な入り口同様、間口の広い本が棚にぎっしり詰まっている。しかも昨日発表になったノーベル文学賞受賞のハン・ガンの著作もPOPつきでしっかり置かれているのだった。10年の、いやその前のチェーン書店員時代からの揺るぎなさがしっかり詰まった本屋さん。思わずたくさんの本をl購入してしまう。
奈良市に移動して、本の雑誌社の本を並べていただいているほんの入り口さんを訪ねる。眼鏡屋さんと電気屋さんに挟まれた心落ち着く立地で、丁寧に選書された本が並んでいる。日本中に意思を持った本屋さんが増えていることを実感する。それはすなわちそういうお店を求めている人が全国にいるということだ。
その後ぐいぐいと大阪へ向かい、MOMO BOOKSさんを訪問し、夜は6年前にジュンク堂書店さんを退職したNさんともつ鍋をつつく。
社労士となって活躍しているNさんだけれど、週に2日は本屋で働いている夢を見るのだそうだ。
こんなに本屋を愛する人を、本屋から離れさせてしまう業界であることが悔しい。とても悔しい。