12月8日(日)エンブレム
妻がきてくれたので、J1リーグ最終節を観に自転車を走らせ埼玉スタジアムへ向かう。本日は長年チームを支え続けてきてくれた興梠慎三と宇賀神友弥が引退するのだった。
私にとっては引退セレモニー以上に大事なことがあって、それは息子がインターンをしている姿を見られるチャンスなのだった。
寒風吹き荒ぶ中、40分ほどペダルを漕いで埼玉スタジアムにたどり着くと、息子は第4グラウンドで子供達とサッカーをしていた。
その胸には浦和レッズのエンブレムがあり、元レッズの選手たちとともに子供達にサッカーの楽しさを伝えているのだった。
たくさんの子供たちに囲まれた息子は派手にリアクションをとり、満面の笑みを浮かべボールを蹴っている。練習内容が変わるとキビキビと動き、ゴールの位置を変えたり、マーカーを置いたりしている。上手くいかず泣き出してしまった子には腰を屈め、同じ目線になって肩を抱いていた。
気づけば私の目には大量の涙があふれていた。たった2週間とはいえ夢を叶えた息子の姿がそこにあった。