3月21日(金)春の古本まつり
昨日から開催されている春の古本まつりを覗くと、盛林堂書房さんのところに当然のようにして古ツアさんこと小山力也さんが店番をしており、小山さんには現在5月刊行予定の『古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸』の再校ゲラを預けているので、こんなことをしている場合ではないですよ!と説諭していたところ、大量に本を抱えて隣で棚を物色しているのが日下三蔵さんであった。
日下さんは同日刊行予定の『断捨離血風録』の初校(!)ゲラを見ていただいているところであり、小山さん以上にこんなことしている場合じゃないですよ!と叫んだところ、なんと初校ゲラを持ってきたところだったそう。失礼しましたと謝りつつもそれなら初校ゲラを先に届けて、その後古本を物色するということにはならないところが、日下三蔵さんであり、古本者なのである。
午後、その日下さんが初校ゲラを持ってきて、諸々打ち合わせ。
結局古本まつりで50冊ほど本を買ってきたというのだが、あれだけ蔵書があるのにまだ買う本があるのかと驚く。どんな人生を送っても、欲しい本がすべて手に入るということはないのだ。
「本の雑誌」4月号の山本貴光さんの書斎のカラーグラビアを見て、「結局こうなるんですよ」とうれしそうに笑っていた。まさしく「同類相憐れむ」。