5月5日(月)心に文化シヤッター
朝、介護施設の車に母親を乗せ、ランニングで浦和の自宅まで帰る。
何度もカレンダーを見つめていた母親は、赤色で祝日になっている今日と明日も自宅で過ごせると思っていたようだが、それでは私の休日がなくなってしまうのだ。心に文化シヤッターを降ろし、Nice Shut Outで送り出す。
15キロ走るとさすがにシャリばてしたので、エレルギー補給のためカツカレーを食そうとヤオコーにトンカツとレトルトカレーを買いに行く。しかし帰宅すると買ったはずの「銀座カリー 辛口」が買い物袋になく、店のカゴに忘れてきてしまったらしい。認知症もうつるのかもしれない。
取りに戻るのは面倒なので、近所のBig-Aに行き、「ビーフカレーLEE 辛さ×10倍」を買い、希望通りカツカレーを食べる。
午後は、古賀及子『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)を読んで過ごす。
古賀及子は、今、最も新作を楽しみにしているエッセイストで、半月前に出た『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)も期待を超える面白さだったのだが、この『おかわりは急に嫌』は、武田百合子の大名作『富士日記』の一説から『富士日記』の魅力を紐解きつつ、自身の経験や記憶を綴るエッセイとなっている。
実をいうと私は『富士日記』に何度も挑み、何度も挫折している『富士日記』脱落者なのだが、『おかわりは急に嫌』を読んで、『富士日記』の読みどころというか楽しみ方というのがわかった気がするのだった。
改めて5度目(くらい)の『富士日記』に挑戦したいと思う。