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7月1日(火)自宅作業

4時半起床。走りに行こうかと思ったものの、一日のうちで唯一涼しいと思える早朝の時間帯に、昨日会社から持って帰ってきた『新刊めったくたガイド大大全』の作品名索引の引き合わせをしないと相当効率が落ちるだろうと思い直し、リビングのテーブルにパソコンとゲラを広げ、引き合わせを始める。

ところが6時を過ぎると窓から燦々と日が当たり手元に汗が滲み出す。11時にクーラーをつけ、夕方まで延々と索引と本文を照らし合わせる。

この作業、AIでできそうであり、もしかしたらできるかもしれないのだけれど、その場合、自分は機械に任せるだろうか?と思わず考える。

正確性でいえば機械のほうが間違いがないだろう。しかし、こうしてひとつひとつの作品名を見て、北上さんの原稿を読むということは、本に魂を込めるような作業でもあり、仏像を掘っているようなものなのだった。そうした想いが伝わるものだからこそ、私は本や出版という活動が好きなのである。

それにしても延々とコピペして検索して確認してという作業は退屈であり、やはりこれは機械に任せて、その時間を有効に活用したほうがいいのではと心が揺らぐ。

夜、先日社内でたこ焼きパーティをやったときの残りの角瓶を、「天然水SPARKLINGレモン」で割って飲む。家で飲むハイボールはうまい。井川遥がいなくても、帰らないでいいという安心感が酒をうまくしている気がする。

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