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11月30日(日)学問の棚

スッキリ隊出動のため、朝10時半に新小平の駅で立石書店岡島さんに車で拾ってもらい、都内某所に向かう。

現地に到着すると写真で送られてきていた通り、玄関までのアプローチが階段なのだった。数えてみると33段あり、ということは車が満載となる100本を下ろすのに50往復1650段登り降りするということだ。こんな計算が早くなってもなんの意味もないのだが。

依頼主にご挨拶をして、蔵書を拝見させてもらう。そして言葉を失う。

そこには30年以上古本屋をし、市場の仕切りもしていた岡島さんや古書現世の向井さんも見たことがない近現代史の資料が綺麗に背表紙を見せて並んでいるのだった。

蔵書の持ち主は大学の先生だったそうで、お亡くなりになる寸前まで本を広げ、研究に没頭していたらしい。

まさに「学問」の棚である。GoogleもAIも到底及ばぬ知の泉のような書庫だった。本とはそういうものなのだ、と改めて教わるような思いで、いくつもの書庫を巡った。

スッキリ隊をやってきてよかった、とその棚を見ながら深く深く思う。

階段は結局、60往復合計1980段を登り降りした。呼吸はまったく乱れなかった。

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