4月14日(火)みうらじゅん『ブツゾー・キッド』
精文館書店中島新町店の久田さんから「これ、めっちゃ面白いですよ!」と教えていただいたみうらじゅんの『ブツゾー・キッド』(淡交社)を読み出したら、本当にめっちゃおもしろく、一気に読んでしまった。
小学校4年生のとき、おじいちゃんの家に習字を教わりにいくようになった僕は、おじいちゃんが本棚から抜き取り見せてくれた土門拳の仏像写真に釘付けになる。それまで怪獣に心奪われていた僕は、一気に仏像に目覚め、仏像のオーソリティだったおじいちゃんをブツゾーマスターと名づけ、週末ごとに仏像を見にお寺をまわるようになる。
二人の交友はおじいちゃんと孫というものではなく、同じ趣味をもった友達のようであり、お互い最も理解し合う仲になっていく。
そして「僕」は中学生となってる。そこには友情があり、恋愛があり、未来への迷いがある。一風どころかかなり変わった「僕」の行動はたくさんの笑いを誘うが、結末では思わず涙が溢れて止まらなくなってしまった。これは高野秀行さんの『ワセダ三畳青春記』と並ぶ青春ものの傑作。
今年の夏の課題図書は『ブツゾー・キッド』で決まりだ。






