6月9日(火)凪良ゆう『多類婚姻譚』
「本の雑誌」7月号が無事できあがり、浜田、近藤、助っ人アルバイトと封入作業に勤しむ。
娘から借りた凪良ゆう『多類婚姻譚』(講談社)がとてもおもしろかった。
「結婚」がテーマになっており、愛とは何か?共に暮らすとは?とページをめくりながら考えさせられるが、結婚は当然社会と切り離すことはできないわけで、だからまさしく「今」が描かれており、これは「現代」小説の傑作でしょうと胸が打ち震えた。大好きな金原ひとみに通じるおもしろさなのだだ。
電車に乗ってインスタにすごいスピードでいいねつけてく人とか、丸善に納品に行く時に私の横を歩いて追い抜いていく丸の内で働くビジネスパーソンとか、それこそスタバでノートパソコン叩いている人でもいいんだけど、とにかく自分とまったく接点を感じられないというか、出会うことも話すこともないだろうなあと思う人たちがたくさんいて、でもそれは興味がないわけじゃなくて、みんなどうやって生きてるのかなあっといつも思っていた。毎日どんなことにため息き、どんなことに微笑んでいるのかと。
『多類婚姻譚』は5篇からなるゆるやかな繋がりのある連作短編集でいろんな人が出てくるのだか、その一人ひとりが私の隣でインスタを見ている人やスタバで座っているような人に思えてくる。
凪良ゆうが現代小説のトップランナーに躍り出た。






