5月1日(木)多磨霊園

  • 木に「伝記」あり 巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く (朝日選書1048)
  • 『木に「伝記」あり 巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く (朝日選書1048)』
    瀬田 勝哉
    朝日新聞出版
    2,640円(税込)
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  • 割れたグラス (アフリカ文学の愉楽 1回配本)
  • 『割れたグラス (アフリカ文学の愉楽 1回配本)』
    アラン・マバンク,桑田光平
    国書刊行会
    2,860円(税込)
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  • たのしい保育園
  • 『たのしい保育園』
    滝口 悠生
    河出書房新社
    2,200円(税込)
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晴天。12時20分にAISAの小林渡さんと多磨霊園駅で待ち合わせ。近くの食堂でアジフライ定食を食べながら瓶ビール2本。13時に駅に戻り、高野秀行さんと合流。歩いて多磨霊園に向かう。

そもそもはサバティカル休暇中の高野さんから古道甲州道歩きの再開の前に一度身体を動かしたいとリクエストあり、渡さんが多磨霊園で高野秀行という作家の育ての親だった編集者のお墓参りをして武蔵境駅まで歩くコースを提案したのだった。

強い日差しの中、広大な墓地を彷徨い、55歳で亡くなった集英社の編集者・堀内倫子さんのお墓にたどり着く。堀内さんは、『幻獣ムベンベを追え』、『巨流アマゾンを遡れ』、『怪しいシンドバッド』、『アヘン王国潜入記』の文庫化、そしてのちに酒飲み書店員大賞を受賞し、高野さん初の重版・ベストセラーとなった『ワセダ三畳青春記』を作った編集者なのだった。お墓を掃除し、線香を供える。

その後、同じ霊園にある坪内祐三さんのお墓にもお参りする。実はこれまで一度のお墓参りできておらず、ずっとそのことが気になっていたのだ。『日記から』を墓前にお供えし、不沙汰のお詫びとこの5年の間の報告をする。お墓の場所がわかったのでこれからはちょくちょくお参りに来よう。

てくてくと野川公園を抜けて4時前に武蔵境駅到着。約10キロのウォーキング。調べておいた「味の店 いなかっぺ」で献杯。すっかり飲みすぎてしまう。

瀬田勝哉『木に「伝記」あり 巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く』(朝日選書)
アラン・マバンク『割れたグラス』(国書刊行会)
滝口悠生『たのしい保育園』(河出書房新社)

を購入。時間と心に余裕があると棚がよく見える。

4月30日(水)ラーメン

9時に出社。5月の新刊のチラシをFAX配信。

2時に仕事を納め、ゴールデンウィークに突入する。

上野まで歩いて帰る道すがら、「大至」にてラーメンを食す。以前、1度訪問したことがあったのだけれど、過小評価していたことに気づく。醤油味の汁に、なると、チャーシュー、ゆで卵、ほうれん草、のり、長ネギといういたってシンプルなラーメンにして、超絶美味なのだった。これから頻繁に食すことを舌が求めていた。

4月29日(火)イアン・グラハム『サッカーはデータが10割』

  • サッカーはデータが10割 最強アナリストが明かすプレミアリーグで優勝する方法
  • 『サッカーはデータが10割 最強アナリストが明かすプレミアリーグで優勝する方法』
    イアン・グラハム
    飛鳥新社
    2,500円(税込)
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休み。

イアン・グラハム『サッカーはデータが10割 最強アナリストが明かすプレミアリーグで優勝する方法』(飛鳥新社)を読む。めちゃくちゃ面白い。2025年サッカー本大賞決定だ。こんなにわくわくするサッカー本は久しぶり。

最近サッカーを見ているとポゼッション率はもちろんのこと走行距離やスプリント回数、そしてゴール期待値など様々なデータが記されそれがいったいどう役に立つのか?あるいは世界の最先端ではどんなデータが取り扱われているのだろうと興味が湧いていたのだけれど、この本はまさしくそのノンフィクションで、非常に興味深く面白いのだった。

そもそも正解がないようなサッカーをデータ化できるのだろうかと思っていたのだけれど、現代のテクノロジーと数学の理論においてそれは数値化できるもので、いち早く取り入れ、日々開発しているこの著者のいたリバプールは、しっかりクラブが強化され、いくつもの栄冠を手にしているのだ。

帯の表4に「これはサッカー版の『マネー・ボールだ!』」とあるけれど、まさしくその通りの一冊。目から鱗が何枚も落ちた。

4月28日(月)校了

春日部より出社。

日下三蔵『断捨離血風録』と小山力也『古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸』を校了する。楽しい本作りだった。

午後、イラストレーターの信濃八太郎さんが来社。信濃さんのお父様の蔵書整理がその遺言により古書現世の向井さんに依頼あり、手伝いに私が赴いたところから書籍の企画を検討するに至るのだった。まさしく「本は縁」で作るという真髄なのだった。

4月27日(日)花

晴天。母親の車椅子を押して父親の墓参り、そして町内をぐるりと散歩する。あちこちの庭先に花が咲き乱れ、母親はそのひとつひとつをじっくり眺めている。

そういえば共に埼玉スタジアムに通っていた頃も、道ゆく道に咲いている花に足を止めていたのだ。こんなに花が好きだったとは知らなかった。

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