5月1日(木)多磨霊園
晴天。12時20分にAISAの小林渡さんと多磨霊園駅で待ち合わせ。近くの食堂でアジフライ定食を食べながら瓶ビール2本。13時に駅に戻り、高野秀行さんと合流。歩いて多磨霊園に向かう。
そもそもはサバティカル休暇中の高野さんから古道甲州道歩きの再開の前に一度身体を動かしたいとリクエストあり、渡さんが多磨霊園で高野秀行という作家の育ての親だった編集者のお墓参りをして武蔵境駅まで歩くコースを提案したのだった。
強い日差しの中、広大な墓地を彷徨い、55歳で亡くなった集英社の編集者・堀内倫子さんのお墓にたどり着く。堀内さんは、『幻獣ムベンベを追え』、『巨流アマゾンを遡れ』、『怪しいシンドバッド』、『アヘン王国潜入記』の文庫化、そしてのちに酒飲み書店員大賞を受賞し、高野さん初の重版・ベストセラーとなった『ワセダ三畳青春記』を作った編集者なのだった。お墓を掃除し、線香を供える。
その後、同じ霊園にある坪内祐三さんのお墓にもお参りする。実はこれまで一度のお墓参りできておらず、ずっとそのことが気になっていたのだ。『日記から』を墓前にお供えし、不沙汰のお詫びとこの5年の間の報告をする。お墓の場所がわかったのでこれからはちょくちょくお参りに来よう。
てくてくと野川公園を抜けて4時前に武蔵境駅到着。約10キロのウォーキング。調べておいた「味の店 いなかっぺ」で献杯。すっかり飲みすぎてしまう。
瀬田勝哉『木に「伝記」あり 巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く』(朝日選書)
アラン・マバンク『割れたグラス』(国書刊行会)
滝口悠生『たのしい保育園』(河出書房新社)
を購入。時間と心に余裕があると棚がよく見える。