5月18日(月)深酒

昨日、会社をそのままにして帰ってきてしまったので原状回復せねばと8時に出社する。

事務の浜田も早めに出社してくるかと思いきや、定時の10時ぎりぎりにやってきた。なんだか顔色が悪いので心配していると、「昨日家で深酒しちゃって」とふらふらと片付けを始める。

本を運び、重いオリコンを持ち上げ、棚にしまっていると汗が吹き出てくる。浜田にとっては二日酔い解消にもってこい...なのだろうか。

社内の現状回復を終えたところで、市ヶ谷の地方小出版流通センターさんに今月の新刊、世田谷ピンポンズ『都会なんて夢ばかり』と『感傷は僕の背骨』の見本を届けにいく。

外は暑く、歩いていると汗が流れ落ちる。見本出しも浜田に任せればよかったか。

5月17日(日)神保町ブックフリマ2026

社内を開放して本を売るイベント、神保町ブックフリマのため9時半に出社。前日の様子を浜田から聞き、売り場を整える。

開店の11時前からお客さんがやってきて、坪内祐三さんの『私家版 文庫千趣』を買い求めていかれる。

佐久間さんからお預かりしたこの貴重な本を、読者にどう届けるかというのは浜田や松村とずいぶん議論したのだった。

いつも通りネットショップを使えば簡単なのだが、まずは坪内さんがスタッフライターとまで言ってくれた「本の雑誌」の読者に届けるのが大切なのではと二人から提案され、ならばと「本の雑誌」6月号に案内と購入方法を掲載し、それと同時にこうして相対して直接買いに来られる機会に販売することにしたのだ。

購入したい人にはかなりご面倒をおかけすることになっているのだけれど、きっとこの「面倒」を坪内さんは好んでくれるだろう。

閉店の5時まで、たくさんの人が『文庫千趣』を買い求めに来てくださった。

5月16日(土)ウツノミヤブックライツ

7時37分大宮発やまびこ123号に乗車し、宇都宮に8時着くと、すでに主催者のうさぎやの人たちが、駅前の広場に机やテントを並べていた。トラックから降ろしているテントのおもりはひとつ20キロもあり、みなさん首に巻いたタオルで汗を拭いながら、一致団結して準備にあたっている。

本のために、本を求める人のために、こうして文字通り汗を流している人たちがいるおかげで、本を届けることができるのだ。あわてて広場に向かい、設営のお手伝いをする。

イベント開始の11時前からたくさんの人がやってきて、各ブースで本を手に取られる。ウツノミヤブックライツは2019年に宇都宮二荒山神社の前で開催され、その後コロナによる中断があり、こうしてやっと2回目の開催となったのだった。

その7年の月日の間にずいぶんと本をめぐる環境が変わったことを思い知る。以前はZINEのブースなどなかったし、こんなに早くからお客さんが来ることもなかった。本のイベントが一般的になり、ZINEが隆盛を極めていることの象徴のようだ。

感慨深くイベントを見つめていると、「宇都宮によく来てくださいました」と声をかけてくださる「本の雑誌」の読者の方がお見えになり、いつものことながら胸がいっぱいになる。

ただ、雑誌を作っている会社なのだ。しかも私は、椎名誠でもなく目黒考二でもなく一介のスタッフでしかない。それなのにこうして愛着を持って接していただけることに、どう答えたらいいのかわからないほど感動と感謝を覚える。

雑誌って、本て、なんなんだろうなと考えているうちに楽しいお祭りは終わる。

5月15日(金)骨折

仕事をしていると腕に包帯を巻き、首から吊られている息子の写真が送られてきた。病院に行った結果、手首の骨折で全治1ヶ月半とのこと。不幸中の幸いは、利き手でない左手だったことか。

泣きそうな顔をしつつ、息子の目の前にはバーガーキングの大きなワッパーが広げられており、身体が洗えないから父ちゃん早く帰ってきてとメッセージがついていた。

5月14日(木)息子

夜遅く、息子が帰ってくるなり、妻が慌てた様子で声をかけている。車で事故でもしかたのかと焦ったが、仕事の後にしていたサッカーで転び、腕をついたら変な方向に曲がってしまったという。

その腕は真っ赤に腫れており、痛い痛いと顔をしかめている。こんな夜に開いている病院はなく、今夜は冷やして寝るしかないだろう。

息子の、あんなに救いをもとめる表情をひさしぶりに見た。私は父親であり、息子はどんなに大きくなっても息子なのだった。

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