『本を売る技術』

著者:矢部潤子

定価1760円(税込)

2020年1月22日発売

書店員の教科書

 

なぜ売れる本を左端に積むのか
本を売る人はもちろん買う人が読んでも面白い、ますます本屋が好きになる書店員の知恵と工夫。WEB本の雑誌の大人気連載が大幅な書き下ろしと補講を加え、待望の書籍化!

本屋の仕事にはすべて道理がある。
これまでマニュアル化不可能、口承・口伝、見て盗む、あるいは独学で行なわれてきた書店員の多岐にわたる仕事が、今はじめて具体的・論理的に語られる。取引や流通のことから、売場づくり、平積みの仕方、平台の考え方、掃除やPOPの付け方にいたるまで、1冊でも多くの本を売るための技術と考察。

□四六判並製 □240ページ

【著者プロフィール】
1980年芳林堂書店入社、池袋本店の理工書担当として書店員をスタート。3年後、新所沢店新規開店の求人に応募してパルコブックセンターに転職、新所沢店、吉祥寺店を経て、93年渋谷店に開店から勤務。2000年、渋谷店店長のときにリブロと統合があり、リブロ池袋本店に異動。人文書・理工書、商品部、仕入など担当しながら2015年閉店まで勤務。現在は(株)トゥ・ディファクトで、ハイブリッド書店hontoのコンテンツ作成に携わる。

【目次】
まえがき
本屋で働く新しい人たちへの10ケ条

第1講 咲く場所に置きなさい
・流通・取引条件・注文・返品・棚整理・平台の整理・積み方の法則・売場作り・品出し
補講1 新刊が書店に届くまで

第2講 昨日売れたものを注文する
・発注・追加注文・平台を耕す・売行きの判断・営業マンとのコミュニケーション・棚下の平台・信頼関係
補講2 物流と発売日

第3講 平台の正解はひとつ
・店のルール・整理整頓・売場の見直し・フェア①・平台の並べ方
補講3 二つの制度と既刊流通

第4講 書店はセルフサービス
・異動・送品の見直し・売場構成・作業効率・目録・商品知識・他書店の棚・ネタ帳・フェア②
補講4 発注経路と使い分け

第5講 スリップから考える
・スリップ整理・電話注文・電注ノート・品切れノート・事故伝・スリップ・本の本籍地・著者プロフィール
補講5 本の背番号ISBN

第6講 本が傷むことをしてはならず
・面陳・什器・90度・隙間・あんこ・POP・パネル
補講6 雑誌いろいろ──雑誌コードと派生商品

第7講 ないものはない。本屋はそこから始まる
・掃除・目配り・ポスターの貼り方・返品・ストック・倉庫・責任
補講7 一つ一つを大切に──客注

あとがき

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