2月23日(月)

 ダイエットは楽しい。1日に何度も体重計に乗るのだ。100グラム増えたの減ったのとそのたびに一喜一憂するのである。それにしても体は正直だ。ちょっ と食べすぎると、必ず体重は増えるのである。たとえば前日、飲み会が入って、いつもより少し呑んだかなあ食べたかなあと思うときがありますね。すると翌 日、体重計に乗ると必ず1キロ増えていたりする。1キロ増えるのは簡単でも、1キロ落とすのは大変だ。

 面白いのは、心理的なものがすごく大きいことである。たとえば順調に体重が減っているときは、すごく腹が減る。つまり心のどこかに、これだけ減っている のなら、もう少し食べてもいいんじゃないかという気持ちがあるのだ。そういうときは無性に食べたくなるから、空腹の度合いもいつもの倍。で、油断して食べ てしまうと600〜800グラムはすぐに増える。逆に、全然体重が落ちてないときや、増えてしまったときは、これではいかんと思うのだろう、今度は空腹に ならないのだ。食べなくても全然平気なのである。

 私の場合、朝食(だいたい9時)から昼食(だいたい12時)までの間が短いから、この間は我慢できる。もともと朝は食べなくても平気なのだ。これまでは 習慣で食べていただけであることがよくわかる。だから、リンゴ一個でもOK。問題は、昼食から夕食(これがだいたい7時)までの間で、心理的に負けそうに なるのはこの間である。前日に油断して食べすぎたときなどは、この間も強い姿勢で乗り切ることが出来るけれど、順調なときほど、ま、いいじゃんと負けそう になる。

 たとえば、朝99・8キロで(これはたとえですよ、そんなに太っていないですよ)、晩に99・1キロになっていたとする。700グラム減ったわけだが、 これはそれほど嬉しくない。それよりも、翌朝98・9になっていたときのほうが嬉しい。前日の夜に比べればたった200グラムしか減ってないのだが、99 キロが98キロになったわけだから、なんとなく「一つ山を超えた」という気になるのだ。

 とりあえず、十個の山を超えるつもりでいるのだが、一つ超えるたびに、体重計の上で「よし」とガッツポーズしたりするのである。人生に目標ができるとホ ント、楽しい。これまでオレの人生には目標がなかったことを、しみじみと反省する。ただいま六個の山を超えたところだが、あと残された山は四つ。次の報告 はその四つを超えたときだ。