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4月10日(金)

 第1目標の「マイナス10キロ」にようやく到達した。ダイエットを始めたのが1月8日からだから、ちょうど3ヵ月になる。マイナス7キロまでは簡単だったが、最後の3キロが大変だった。減ったり増えたりの繰り返しで、なかなか減らないのだ。マイナス7キロまでは週に1キロずつ減っていたのに、最後の3キロだけで1ヵ月半かかった計算になる。しかしこれでようやく2年前に戻っただけで、私が太めであることはまだ変わりはない。そこであと5キロ落とすことにした。本当は10キロ落とさないと理想体重にはならないのだが、それはいくらなんでも無理というものだ。あと5キロでいい。そうすると40代後半のころの体重になる。それで十分だ。
 ただ、ここまで順調に体重を落とすことに成功したのは、その余分の10キロがこの2年についたものだからだという気がする。つまり、もともとが余分だったのだ。ところがこの先の5キロは、長い間にたまった体重であるから、これまでのようにはいかないだろう。おそらく順調でも月に1キロ落とすのが精一杯ということになるのではないか。あるいは、食事制限だけでは無理、ということにもなりそうな気がする。とりあえずは、年内いっぱい、ただいまのダイエット法を続けてみて、これ以上下がらないようならば、いまの体重を維持することに専念(つまりはこれ以上は太らないことに専念)することにする。
 それにしても、他人の体重が減ったか増えたかは、あまり見ていないもので、この間に会った人に「あれ、少し痩せたんじゃありませんか」と一度も言われない。高校時代の同級生Mと多摩センターで待ち合わせ、きのうは多摩テックの敷地内にあるスパに出掛けたのだが、彼も何にも言わないのである。お前、何か言えよ。

 多摩テックはモータースポーツをテーマにした遊園地で、ホンダの子会社が運営しているがこの秋に閉園する。入場者数の減数が続いて、ピーク時の100万人が07年は62万人にまで落ち込んだという。世界的な不景気でホンダの業績が悪化したことも原因の一つらしい。その新聞報道を見たときは感慨深いものがあった。子供たちが幼いとき、よくこの遊園地に通ったのである。敷地内にスパが作られたのはあとからだ。
 この前、ここにきたのは台風が東京を直撃した日で、外が大荒れの日だった。湯船から外を見ると木々が激しく揺れていたことを思い出す。あれは2年前だったか。この日はうってかわってぽかぽか陽気の好天で、外は桜が満開だった。スパに来る前、Mが教える大学に寄り、正門からずっと続く桜を見てきたが、ただいま満開。桜も今週末が最後だろう。
 湯船につかりながら、多摩丘陵に点在する桜を見下ろした。Mとは十六歳のときに知り合った。高校2年のときの同級生である。大学生のころは同じ大学に通ったわけでもないのに毎日会っていた。もう40年以上になる。長い付き合いだ。このスパがなくなっても(多摩テックの閉園と同時に営業をやめるようだ)、私たちが生きているかぎり、年に1回は会い続けるだろう。こことは違うどこかで私たちはきっと桜を見続けるだろう。あと何回、彼とこうして桜を見ることが出来るだろうか。

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