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2月9日(月)

 某所で『手』山崎ナオコーラ(文藝春秋)が面白かったと話したら、「直木賞で評価が低かったみたいだし、メッタ斬りにも斬られてましたね」と言われ、確かめたらそうだった。そうなのか、私がダメだった『長い終わりが始まる』の方が評価が高いのか......。

 本日の通勤読書は絲山秋子『袋小路の男』(講談社文庫)の再録。珍しく恋愛小説を立て続けに読んでいるので、私がここ数年で一番好きな恋愛小説を読み直す。やっぱりいいな。

 午後、地方新聞の方々に呼ばれて本屋大賞のお話。どんな気持ちで作ったんですか? みたいなことを聞かれるが、もはやそれも6年も前の話で、その気分というのは思い出せない。ただ、こんなことになるなんて思ってなかったし、今でも戸惑っているというのが本心である。

 相変わらず人前で話すのは苦手で、たった7人の少人数ながら、ラリホーを唱え、眠らせてしまった。眠れない人は私の話を聞くといいかもしれない。

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