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3月25日(水)

日本の島々、昔と今。 (岩波文庫)
『日本の島々、昔と今。 (岩波文庫)』
有吉 佐和子
岩波書店
1,015円(税込)
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 書店さんへ営業に出かけると台車の上に大量の新刊が積まれていた。
 「林カケ子の新刊番台」を見ればわかるとおり、年度末の新刊大洪水であった。

 これではとても我ら営業マンを相手にしている時間はないであろうし、そもそもこんなに新刊を置く場所もないだろう。邪魔になっては行けないので、ほとんどの書店さんで声をかけずお店を後にする。

 営業友達、化学同人のヤマちゃんから「最近の日記は不安な内容が多いですが、どうかしたんですか?」とメールが届く。別にどうもしていないのだが、営業でいろんな話を聞いているうちに暗黒な気分になってしまったのだろう。ごめんね、ヤマちゃん。

『日本の島々、昔と今。』有吉和佐子(岩波文庫)、読了。
 今といってもこの本は、1981年に集英社から単行本が出たものの、再々文庫化作品だから、30年近く前の話である。しかし焼尻島、天売島、屋久島、福江島、対馬、波照間島、与那国島、隠岐、竹島、父島、択捉、国後、色丹、歯舞、尖閣列島と漁業と歴史を中心に書かれた有吉和佐子のレポートは、膨大な知識に裏打ちされており、大変面白いのであった。見返しにある「昔の問いは今も新しい」は確かにそのとおりであった。

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