« 前のページ | 次のページ »

5月7日(木)

ネトゲ廃人
『ネトゲ廃人』
芦崎治
リーダーズノート
1,404円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HonyaClub.com
>> エルパカBOOKS
転落 (講談社文庫)
『転落 (講談社文庫)』
永嶋 恵美
講談社
648円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HonyaClub.com
>> エルパカBOOKS
「幼稚園に行きたくない」と泣き叫んでいた娘に手を焼いたのは4年前だが、今、息子は「早く幼稚園に行きたい」と泣き叫んでいる。そんなに家が嫌なのだろうか。

 連休最終日の昨日は、実家に帰り、兄貴の置いていった本棚から金子光晴の著作などを漁りつつ、ギターを引っ張り出し久しぶりに弾いてみた。すると息子が駆け寄って来て、いきなり歌を歌い出した。

 おれの、おれの、おれのだ〜♪
 おれの、おれの、おれのだ〜♪

 てっきり何かの主題歌だと思って、「なんの歌?」と聞いたところ、「ごーちゃんの歌」と言うから初作詞・作曲をしたらしい。いつも娘とニンテンドーDSやらお菓子やら様々なものを奪い合っているから、この歌詞はまさに息子の魂の叫びなのであろう。
 これぞロック!

 そんな子どもたちからやっと離れられるゴールデンウィーク明けの出社日。

 しかしこちらには貯まっている仕事が山のようにあるわけで、いつも以上に早めの出社から午後2時まで、集中力をマックスにしてデスクワーク。どうにかケリを付けた頃には、なんだか怪しいテンションになっていたが、今度は5月刊の新刊『岸和田の血』中場利一著の事前営業の締切がせまっているので、駆け足で営業に出かける。

 神保町は雨が降るまでゴールデンウィークの売上も良かったようだが、目を引いたのは三省堂書店で店頭ワゴンに展開されていた、真っ赤な装丁の『ネトゲ廃人』芦崎オサム(リーダーズノート株式会社)である。

 その書名どおりネットゲームにハマったっ人々を取材したノンフィクションのようだが、1971年生まれの私たちは、ネトゲではないかれど、受験期にドラクエにハマって高校受験に失敗したり、受験校のランクを下げたやつがたくさんいた。

 その後、丸善お茶の水店を訪問するとすでに2回目の「お茶丸大賞フェア」が始まっており、これから5月末まで展開。前回同様この1ヶ月の売上を競い、勝った出版社の人間がフェア展開できる権利を手にするのだ。私も末席ながら参加させていただいており、応援よろしくお願いします。

 さてその丸善お茶の水店では、有隣堂のUさんとならび、多くの文庫をPOPによってベストセラーに育ててきたYさんが、『転落』永嶋恵美(講談社文庫)に「まさに10年に1冊出るか出ないかの極上ミステリ」とキャッチコピーを付けて大きく展開。しかもつい先日拝見したときは大量に積んであったのに、今日はもうすでにほとんど在庫のない状態でベストテンの2位にランクしていた。すごいな。

 どれだけ長年営業をしてもやっぱり5日も開くと声をかけるのに緊張する。

« 前のページ | 次のページ »