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6月26日(金)

フジツボ―魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー)
『フジツボ―魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー)』
倉谷 うらら
岩波書店
1,620円(税込)
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クマムシ?!―小さな怪物 (岩波 科学ライブラリー)
『クマムシ?!―小さな怪物 (岩波 科学ライブラリー)』
鈴木 忠
岩波書店
1,512円(税込)
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ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)
『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)』
吉田 重人,岡ノ谷 一夫
岩波書店
1,620円(税込)
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 子どもの頃、毎夏、父親に海へ連れて行ってもらっていたのだが、そのとき私が一番興味を持ったのが磯場であった。そこにいる生き物たちに魅せられて、水中眼鏡とシュノーケルを買ってもらい、一日中観察していた。そのとき気になった生き物のひとつがフジツボなのだが、なんとそのフジツボの本が出たではないか。

『フジツボ--魅惑の足まねき』倉谷うらら(岩波科学ライブラリー)。

 しかも学術書ではなく、立派にエンタメノンフしており、フジツボが貝の仲間でなく蟹やエビと同じ甲殻類であるところから、その生態(なんと身体に比べてポコチンの長さが最高だとか!)までわかりやすく説明されており、はたまたペラペラマンガにフジツボペーパークラフトまでついている、ぶっ飛んだこだわり本なのである。

 先日紹介した『チリモン博物誌』きしわだ自然友の会(幻戯書房)とともに2009年度四畳半コダワリ本大賞を授けたいところなのだが、この本はただいま私が最大注目している<岩波科学ライブラリー>から出ているのである。

 なにせこのシリーズは『クマムシ?!--小さな怪物』や『ハダカデバネズミ』など奇妙な生き物本を立て続けに出版しており、私はもう首ったけなのであるが、『フジツボ--魅惑の足まねき』のあとがきを読んだら想像通り担当編集者が一緒で、塩田春香さんという人らしい。こういう編集者がいるから私や書評家の東えりかさんは楽しい読書生活が送れるのだ。いつか表彰状を持って訪問したい。

 会社に戻ると「本の雑誌」8月号を校了し、編集部はあっという間に帰っていった。
 夜7時、会社にひとり残り、デスクワーク。

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