10月23日(金)
明日は休みだ。
シングルファザーの一週間がやっと終わる。娘も息子も学校や幼稚園がない。ということは前夜、何度もカバンのなかをチェックしないで済むというわけだ。良かった。良かったけれど、妻からは音信不通だ。イギリス・プレミアリーグ仕込みの私のウィットある会話は伝わらなかったようだ。明日は子どもを連れて面会にいこう。
★ ★ ★
先日、横丁カフェでもお世話になっていた名古屋の精文館書店中島新町店久田かおりさんが上京されたので、都内の書店さんをいくつか一緒に訪問した。
久田さんは大変恐縮していたのだが、私の気分は自分の知っているおいしいラーメン屋やとんかつ屋と、あるいは馴染みの飲み屋に友達を連れていくような感じであった。ただ「おいしい」というのは分かりやすいのであるが、本屋さんの場合、なかなか一般の人にはその良さが伝わりにくい。だからこうやって同業であり、プロである書店員さんを自分の好きな書店さんに連れていくのは、とっても楽しい時間なのである。それと営業マンとはまったく違う視点で書店を観察するので、そこも楽しみなのであった。
まず行った先は、今や往来堂とともに街の本屋を代表する書店である茗荷谷のブックスアイさんである。私が一緒に入るとお邪魔になりそうなので、久田さん一人で入店してもらったのであるが、実は20坪程度の書店さんでありながら、久田さんの滞在時間はその後に廻った書店さんのなかで一番長かった。お店から出てきたときのビックリしたような表情が忘れられない。
その後は、こういう場合必ず連れて行くお茶の水の丸善さんである。こちらは行き届いた売場の管理にそれぞれ担当者の個性が宿るお店で、ブックスアイさんが「本屋」の代表なら、丸善お茶の水店は「書店」の代表だろう。久田さんも店内に入るやいなや「キレイですねえ」とつぶやき、その後は有名な文庫のPOPや狭い中での人文書の品揃えなどを食い入るように見つめていた。
もし時間が許されるなら都内の面白い書店さんや川崎や吉祥寺、そして我らが酒飲み書店員のいる千葉の書店さんも廻りたかったのだが、許す時間は残り30分。
明大前の坂を下って、神保町へ向かう。三省堂さん、東京堂さん、書泉さんと案内し、この日の書店巡りは終わった。
次は私が久田さんのお店を訪問する番だ。
シングルファザーの一週間がやっと終わる。娘も息子も学校や幼稚園がない。ということは前夜、何度もカバンのなかをチェックしないで済むというわけだ。良かった。良かったけれど、妻からは音信不通だ。イギリス・プレミアリーグ仕込みの私のウィットある会話は伝わらなかったようだ。明日は子どもを連れて面会にいこう。
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先日、横丁カフェでもお世話になっていた名古屋の精文館書店中島新町店久田かおりさんが上京されたので、都内の書店さんをいくつか一緒に訪問した。
久田さんは大変恐縮していたのだが、私の気分は自分の知っているおいしいラーメン屋やとんかつ屋と、あるいは馴染みの飲み屋に友達を連れていくような感じであった。ただ「おいしい」というのは分かりやすいのであるが、本屋さんの場合、なかなか一般の人にはその良さが伝わりにくい。だからこうやって同業であり、プロである書店員さんを自分の好きな書店さんに連れていくのは、とっても楽しい時間なのである。それと営業マンとはまったく違う視点で書店を観察するので、そこも楽しみなのであった。
まず行った先は、今や往来堂とともに街の本屋を代表する書店である茗荷谷のブックスアイさんである。私が一緒に入るとお邪魔になりそうなので、久田さん一人で入店してもらったのであるが、実は20坪程度の書店さんでありながら、久田さんの滞在時間はその後に廻った書店さんのなかで一番長かった。お店から出てきたときのビックリしたような表情が忘れられない。
その後は、こういう場合必ず連れて行くお茶の水の丸善さんである。こちらは行き届いた売場の管理にそれぞれ担当者の個性が宿るお店で、ブックスアイさんが「本屋」の代表なら、丸善お茶の水店は「書店」の代表だろう。久田さんも店内に入るやいなや「キレイですねえ」とつぶやき、その後は有名な文庫のPOPや狭い中での人文書の品揃えなどを食い入るように見つめていた。
もし時間が許されるなら都内の面白い書店さんや川崎や吉祥寺、そして我らが酒飲み書店員のいる千葉の書店さんも廻りたかったのだが、許す時間は残り30分。
明大前の坂を下って、神保町へ向かう。三省堂さん、東京堂さん、書泉さんと案内し、この日の書店巡りは終わった。
次は私が久田さんのお店を訪問する番だ。