5月28日(金)
- 『実験』
- 田中 慎弥
- 新潮社
- 1,620円(税込)
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何気なく読み出した『実験』田中慎弥(新潮社)が面白く、一気に読み進めてしまう。
エンターテインメント小説ではないので、あらすじを紹介したところでその面白さは伝わらないと思うし、この小説の不思議な味わいを私はうまく言葉にすることができないのだが、端正な文章は初期の丸山健二作品のようで、頭を使いながら読むのがとても心地よい。むむむ、すべての著作を読んでみようと思う。
電子書籍特集(「本の雑誌」7月号・6月9日搬入)のため会社にキンドルとiPadが置いてあり、いろいろ試してみたのだが、iPadは電子書籍の文字をを読むにはにあまりに不向きで(今ある電子書籍の問題かもしれないが)、キンドルは文字を読むのにまったく抵抗を感じなかったものの、日本語対応していないというちぐはぐな状況。どうしてこんなものに出版業界が騒いでいるのかわからない。何かの陰謀なのではなかろうか。
そもそもせっかく新たなメディアを手に入れようとしているのであるなら「書籍」や「雑誌」というかたちを取っ払って、新たな「物」を作る取り組みをしたほうがいいのではなかろうか。こんな子ども騙しみたいな「電子雑誌」や「電子書籍」ではとても紙の本に勝てるとは思えない。たぶんそういう新しい「物」は出版業界と関係ないところで生まれる気がする一日であった。
『ミーツへの道』の部決後、営業へ。今日こそ早く帰る。
エンターテインメント小説ではないので、あらすじを紹介したところでその面白さは伝わらないと思うし、この小説の不思議な味わいを私はうまく言葉にすることができないのだが、端正な文章は初期の丸山健二作品のようで、頭を使いながら読むのがとても心地よい。むむむ、すべての著作を読んでみようと思う。
電子書籍特集(「本の雑誌」7月号・6月9日搬入)のため会社にキンドルとiPadが置いてあり、いろいろ試してみたのだが、iPadは電子書籍の文字をを読むにはにあまりに不向きで(今ある電子書籍の問題かもしれないが)、キンドルは文字を読むのにまったく抵抗を感じなかったものの、日本語対応していないというちぐはぐな状況。どうしてこんなものに出版業界が騒いでいるのかわからない。何かの陰謀なのではなかろうか。
そもそもせっかく新たなメディアを手に入れようとしているのであるなら「書籍」や「雑誌」というかたちを取っ払って、新たな「物」を作る取り組みをしたほうがいいのではなかろうか。こんな子ども騙しみたいな「電子雑誌」や「電子書籍」ではとても紙の本に勝てるとは思えない。たぶんそういう新しい「物」は出版業界と関係ないところで生まれる気がする一日であった。
『ミーツへの道』の部決後、営業へ。今日こそ早く帰る。