6月8日(火)
とある書店さんで「本の雑誌社さんとかヤバイですよ」と言われる。
何かと思ったらその書店さんはここ数年システム化を進めており、返品に書店員さんの意志や本の良し悪しなど関係なく、ある期間経て売れないものはリスト化され、すべて返品に回さられるというのである。こうなると瞬発力のある本だけが棚に残り、それ以外のいわゆるロングテールな本はどんどん売り場から返されてしまうだろう。
確かにそれは「ヤバイ」ことなのであるが、そのヤバさは十年前に比べると小さくなったというか、最悪書店さんの棚から返品されても、ネット書店で購入してもらえばいいと開き直れる現状があるのも事実。
特にロングセラーとなった評価のハッキリした商品は不見転でも読者は買いやすいものなのか、ネット書店での売上比率がグーンとあがる。例えば本の雑誌社でいうと清原なつの『千利休』なのでがあるが、この本はコミックでありながら、歴史書でもあり、また茶道の実用書ともなりうるもので、こういうどこにでも置ける本は意外と書店さんの棚からなくなりやすいのであるが、このネット書店販売率たるや驚くほど高い。
他の出版社の人に話を聞いても、地味だけどいい本ほどネット書店での比率が高くなっており、そのことを考えるとネット書店というのは、結局書店さんが切り捨てた部分を拾って成長してきたのかもしれない。
そうは言ってもやはり棚に並んでナンボなので、私は私鉄を乗り継ぎ遠くまで営業に出かけるのであった。
何かと思ったらその書店さんはここ数年システム化を進めており、返品に書店員さんの意志や本の良し悪しなど関係なく、ある期間経て売れないものはリスト化され、すべて返品に回さられるというのである。こうなると瞬発力のある本だけが棚に残り、それ以外のいわゆるロングテールな本はどんどん売り場から返されてしまうだろう。
確かにそれは「ヤバイ」ことなのであるが、そのヤバさは十年前に比べると小さくなったというか、最悪書店さんの棚から返品されても、ネット書店で購入してもらえばいいと開き直れる現状があるのも事実。
特にロングセラーとなった評価のハッキリした商品は不見転でも読者は買いやすいものなのか、ネット書店での売上比率がグーンとあがる。例えば本の雑誌社でいうと清原なつの『千利休』なのでがあるが、この本はコミックでありながら、歴史書でもあり、また茶道の実用書ともなりうるもので、こういうどこにでも置ける本は意外と書店さんの棚からなくなりやすいのであるが、このネット書店販売率たるや驚くほど高い。
他の出版社の人に話を聞いても、地味だけどいい本ほどネット書店での比率が高くなっており、そのことを考えるとネット書店というのは、結局書店さんが切り捨てた部分を拾って成長してきたのかもしれない。
そうは言ってもやはり棚に並んでナンボなので、私は私鉄を乗り継ぎ遠くまで営業に出かけるのであった。