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10月8日(金)

抱影 (100周年書き下ろし)
『抱影 (100周年書き下ろし)』
北方 謙三
講談社
1,728円(税込)
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 通勤読書は、北方謙三の待望のハードボイルド新作『抱影』(講談社)。
 数カ月前、猛烈にハマった「ブラディ・ドール」シリーズの興奮ふたたび!とばかりに読み出したのが、その期待を裏切ることなく、それどころか軽く乗り越えてしまうほどの素晴らしさに、しびれまくりの大興奮。

 あらすじや内容を紹介したいのだが、どんな言葉を使っても陳腐に聞こえてしまう作品であり、とにかく読んで欲しいの一言に尽きる。

 先週の深夜、八重洲ブックセンターのアルバイト時代から大変お世話になっている、我が師匠のひとりである書店員さんからメールが届いた。

 その書店員さんは、つい数週間前に他の書店へ転職されており、メールには転職先での様子とともに、「オイラも今、いっぱいいっぱいに頑張ってます」と書かれていた。その一文を読み、私は思わず涙があふれてしまった。

 というわけで神保町のT書店さんを訪問し、Kさんにご挨拶。
 こちらは有名なベテラン書店員Sさんがいらしたのだが、定年退職を迎えたそうで、これからはその下で働いていた人たちやKさんが盛り上げていくそうだ。評価の高い老舗書店だけにやりにくい面もあるかもしれないが、「頑張るよ!」と笑顔で新刊を並べている姿を見て、また涙が溢れてきてしまった。

 私も負けずに頑張らなければ。

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