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1月6日(木)

だいたい四国八十八ヶ所
『だいたい四国八十八ヶ所』
宮田 珠己
本の雑誌社
1,728円(税込)
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 年末に会社の机の大掃除をしていたら懐しいものが出てきた。REDS.JPG
 浦和レッズがJ2に降格し、そして一年で這い上がったときにチームから送られてきたメッセージカード。あれから10年が過ぎたということか。なぜ会社の机のなかにあったのかは謎。

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 仕事を仕事だと思うから、電車の座席が突如ベットに変身したり、ドトールが職場に見えたりするのであって、仕事を自分が大好きなサッカーだと思えばいいのだと気づいたのは、初日の出を見ていた元日の朝でった。

 サッカーが仕事。それは夢見た暮らしではないか。
 私が毎日しているのは試合であって、そういえば営業という仕事は、私のサッカーのポジションであるFWそっくりなのであった。

 バスが来ようが来なかろうがFWはゴール前に飛び込まなければならないし、入ると思ってシュートを打たなければ話にならない。

 営業も本の内容に関わらず本屋さんに飛び込まなければならないし、売れると思って営業しなければらない。

 私のことをこれから炎のサッカー選手と呼んで欲しい。

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 というわけで怒涛の営業。走って、飛び込んで、転ぶ。takahatahudou.JPG

 ただいま私がFWとなってゴールを目指しているのは、宮田珠己さんの初本格紀行文であり、代表作になるであろう『だいたい四国八十八ヶ所』と高野秀行さんの待望の旅もの『世にも奇妙なマラソン大会』である。

『だいたい四国八十八ヶ所』はゲラを読んでいただいた書店員さんから「ギャグがと言うより、宮田さんの性格が面白い。読んでると、自分もお遍路行ってみたくなる」や「ウケ狙ってるんではなく、ナチュラルに面白い。万人ウケしそう」とのものすごい高評価と大量注文をいただいたりしているので、命がけで売らなければならない。

 ただしもはや私ひとりがどう足掻こうと限界があるわけで、サッカーが一人で出来ないのと同様に、ここは『だいたい四国八十八ヶ所』にあやかり、私も神頼みすることにしたのである。ookunitama.JPG

 営業先で見つけた寺社仏閣に片っ端からお賽銭を投げ入れ、お願いするのだ。

 まさに高野秀行さんの著作『神に頼って走れ!』(集英社文庫)の営業バージョン。『神に頼って売れ!』だ。せっかくお参りするので、家内安全と厄払いも兼ねたいと思う。

 早速、本日廻った京王線では、いまだ初詣で賑わう高幡不動尊と大國魂神社をお参り。実は昨年末からこの八十八ヶ所営業神頼み作戦を決行しており、今までにお願いしたのは、根津神社、浅草寺、調神社、備後稲荷神社を含め6軒。残り82ヶ所巡らなければならないわけで、できることなら調布の深大寺も訪問したかったのだが、さすがに駅から遠くあきらめたのであった。

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 書店販促用に頼んだお遍路グッズが届く。
 これを被って営業しよう。




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