« 前のページ | 次のページ »

3月14日(月)

 とても日記を更新するような気分でないのですが、本の雑誌社のスタッフ等の安否を心配されるメールが各所から届いているので、こちらで報告させていただきます。

 まず私たち、本の雑誌スタッフ一同は、それぞれ会社、打ち合わせ先などで、地震にみまわれましたが、運良く、本当に運良く、全員会社に戻ってくることができました。そしてそれぞれが、徒歩や自転車、あるいは近所に住んでいる元社員の好意によって宿泊させていただき、当日の夜も無事に過ごしました。

 私は、会社の倉庫に転がっていたママチャリに乗って浦和まで帰りました。
 おそらく25キロくらいだと思いますが、日頃の走っていることが幸いし、自宅まで約2時半で着きました。玄関を開け、驚いた顔して降りてきた娘と息子の顔をみた瞬間緊張が途切れ、子どもたちの前で初めて号泣してしまいました。

 それからはテレビで映される被災地の状況に胸が押しつぶされそうになり、また定期購読者の方々の名前が頭のなかを駆けめぐっております。

 皆様のご無事をスタッフ一同、祈っております。

 そして本日、それぞれが自転車で通勤したり、自宅で仕事をしたりしながら、「本の雑誌」および単行本を滞りなく出版できるようスタッフ一同、精一杯頑張っております。それは私たちだけでなく、倉庫の方々、流通業者のみなさん、また取次店さん、書店さんと出版業界の各所でみなさんが踏ん張り、本を届けようとしています。

 こんな時こそ、目を覆いたくなる現実を、ほんの一瞬でも忘れられるような本を作っていきたいと、発行人兼編集長の浜本ともども話しております。私たちにはそれしかできません。頑張って参ります。ご心配ありがとうございました。

 なによりも、ひとりでも多くの方の命が救われるよう祈ってます。

« 前のページ | 次のページ »