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4月13日(水)

空也上人がいた (朝日新聞出版特別書き下ろし作品)
『空也上人がいた (朝日新聞出版特別書き下ろし作品)』
山田太一
朝日新聞出版
1,296円(税込)
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ふがいない僕は空を見た
『ふがいない僕は空を見た』
窪 美澄
新潮社
1,512円(税込)
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心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』
長谷部誠
幻冬舎
1,404円(税込)
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 朝、新聞を見ていた娘から本屋大賞受賞作を教えられる。

「これ気になっていたんだよね。パパ持ってる?」

 会社にあることを告げると、持って帰ってくるよう言われる。

 早く私のイチオシで、本屋大賞2位となった「ふがいない僕は空を見た」窪美澄(新潮社)を一緒に読めるようになりたい。

★   ★   ★

 震災及び余震などで、例年の何倍も神経をつかった本屋大賞発表会が無事終わったので、心置きなく営業に出かける。

 埼玉の書店さんを回るとあちこちで「売れているよ!」と声をかけられる。なかには「ありがとう」と感謝してくれる書店員さんもいるのだが、私が選んだわけでもないし、もはや発表会でも「スタートしましょう」と合図するくらいしかやることもなく、その言葉は投票していただいた書店員さんと、実行委員の他の面々に送ってあげてください。

 浦和の紀伊國屋書店さんで、長谷部誠の『心を整える。』(幻冬舎)が売れているという話題。サッカーをほとんど知らない担当者さんの方が「もういない選手だから闘莉王の本くらい?と思ったけれど、全然違った」と反省されていた。

 それはそうなのです。なにせ「俺たちの長谷部」ですから。

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「本の雑誌」5月号で北上次郎さんが「素晴らしい。山田太一の傑作だ。」と絶賛していた『空也上人がいた』(朝日新聞出版)が、その言葉どおり傑作だった。

 81歳のおじいさんとヘルパーの若者、そしてその間に入る中年女性の恋を交えた関係を描いた小説なのだが、北上次郎さんが書かれているとおり、たった150ページの小説なのに、その奥深さはただものではない。小説というものの、その素晴らしさを教えてくれる傑作だ。

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