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10月8日(土)

 春に続いて、不忍ブックストリートの一箱古本市に参加するが、いやはや一箱古本市は甘くなかった。

 いや本の雑誌関連のものは売れていくのだが、各自が持ち寄った蔵書はほとんど売れない。値付けをした「本屋・本の雑誌」店長の宮里キャンドル潤は、「やっぱり高すぎたかなあ」と反省しきり。昨日まであんなに強気だったくせに何を言っているんだ。

 そんななかひとり気を吐いたのは、助っ人で司法試験に合格した古本者の大塚セーネンで、この辺が売れるんじゃないかなあと持ち寄ったダブりの蔵書は、まるで一本釣りのように高額で売れていったのだった。

「古本屋の道は甘くないなあ」と浜本と宮里と泣きながら千駄木をあとにした。

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