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10月11日(火)

本の雑誌341号
『本の雑誌341号』
本の雑誌社
700円(税込)
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 白水社WEBの「蹴球暮らし」第16回「レギュラー」を更新。

 サッカーといえば、J2降格寸前の15位と低迷する我が浦和レッズが、ナビスコカップ決勝に進出するという快挙。一部では暴挙と言われているらしいが、相変わらずサポーターの気持ちを振り乱す素敵なチームだ。

 国立競技場よ、待っておれ!

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『本の雑誌』2011年11月号搬入。
 爆笑の人生相談特集に、必読は、甘くなかった古本屋の、プロの方々が話し合った「突発的古書店主座談会/古本屋の時代が来たぞ!」か。

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 とある町の本屋さんを久しぶりに訪問し、軽い調子で「ご無沙汰してます、お元気ですか?」と店長さんに挨拶すると、「それがさ、調子悪くて、明日検査なんだ」と表情を曇らせる。

 店長さんはお店を開いて40年近く、雨の日も風の日も店に立ち、自転車に乗っては配達に出かけていた。

「家内からいつももっと人間らしい生活しなさいって言われてきたんだけど、やっぱり本が好きだしね」と笑う顔には力がない。

 しばらくそうやって話していると体調の悪い店長さんに代わって配達をしてきた奥さんが戻ってくる。

「ずっと思ってたんだけど本当に本屋って仕事は大変よ。毎日、雑誌や新刊がでるから休むわけにも行かないし、お店を開けたら朝から晩までいなきゃいけないんだから」

 もちろんそれ以上に儲からないと言いたかったんだろうけれど、そのあと店長さんが薬を飲み忘れていることに気付き、あわてて水を用意しに行った。

 私がこのお店に通うようになって15年が過ぎようとしていた。その間いつも私は店長さんに「いつまでもお店を続けてくださいね」と言い続けてきたのだけれど、もしかしたらそんな言葉が店長さんやご家族を苦しめてきたのかもしれない。

「お大事になさってください」と言葉をかけて、そのお店から出て首を振ると50メートルも離れていないところ、全国チェーンの本屋さんの看板が立っている。そのお店が出来たのは今から5年ほど前のことで、その2階が新古書店になったのは先月のことらしい。

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