11月15日(火)
- 『日本の聖なる石を訪ねて――知られざるパワー・ストーン300カ所(祥伝社新書252))』
- 須田 郡司
- 祥伝社
- 1,015円(税込)
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- 『日本石巡礼』
- 須田 郡司
- 日本経済新聞出版社
- 1,404円(税込)
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- 『世界石巡礼』
- 須田 郡司
- 日本経済新聞出版社
- 2,052円(税込)
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通勤読書は、以前「本の雑誌」で宮田珠己さんが絶賛していた『日本石巡礼』『世界石巡礼』(ともに日本経済新聞)の著者・須田郡司の新刊『日本の聖なる石を訪ねて』(祥伝社新書)。冒頭のカラー口絵の石写真を「なんじゃこりゃ!」と眺めているだけでも楽しいのだが、第1章で聖地では法螺貝や笛を吹きバク転を奉納するという鎌田東二氏との対談も大変興味深いのであった。
そこで会社についてすぐ、中で語られている鎌田氏の著作『聖なる場所の記憶』という本をamazonで検索してみると残念ながら品切れだった。しかしたいていの品切れ本がそうであるように、中古品では数百円で売られている。思わず人差し指を動かしそうになるが、ふとやめる。
別に急いでいるわけでもないのだ。
それに最近すっかり忘れていたけれど頭のなかに探求書のリストを浮かばせて、古本屋さんの棚やワゴンをくまなく見てまわるのは楽しいことだったはずだ。しかもなかなか見つからず、それも古書業界の価値とはまったく関係なく、ただ単に自分が読みたいと思っていた本を見つけたときの喜びは、浦和レッズのゴールと同じくらいうれしかった。
便利になるのもいいのだけれど、そういった喜びを失うのはもったいないことである。
というわけで人差し指を鼻の穴に入れ、ぐっと堪える。
便利といえばスマートフォンで、所持してから約2ヶ月のあいだに私はすっかりスマートフォン中毒にさせられてしまった。明らかにこの物体からはニコチンを超える中毒物質が出ているようで、10分も触っていないと親指が震えだす禁断症状が現れる。よって本を読むにしても集中力が損なわれ、ふとした拍子にいつの間にか持っていた本の間にスマートフォンが挿入され、親指を動かしていることも少なくない。
しかしそうやって見たTwitterやFacebookで書かれていることといえば「ラーメン二郎野菜マシマシなう」とか「妻が屁をこいた」とかどうでもいいことばかりで、一刻も早く本の世界に戻ればいいものを、気づくと自分も「娘に臭いと言われた」なんて公表しなくていい心の傷をつぶやいているのであった。
しかもスマートフォンにはタイムマシーンも装備されているようで、そんなくだらないことや麻雀ゲームをしているうちに1時間とか過ぎているのである。しかもこのタイムマシーンは戻ることができないらしく、私の一日はどんどん進んでいってしまうのだ。
そういえば浦和レッズ仲間に「おやゆび姫」と呼ばれるスマートフォン中毒の女性がいるのだが、彼女の親指はすっかり磨り減り、第一関節から先はなくなっている。私の親指もいつか消えてなくなってしまうかもしれない。
というわけで私は親指と読書ライフのため禁スマートフォンを断行しようと思う。もし成功したら『読むだけで絶対やめられる禁スマートフォンセラピー』を書こうと思う。
仕事は高野秀行さんと原稿の打ち合わせをした後、営業。
そして11月の新刊『足のカカトをかじるイヌ』椎名誠著の初回注文〆作業を夜遅くまでする。
そこで会社についてすぐ、中で語られている鎌田氏の著作『聖なる場所の記憶』という本をamazonで検索してみると残念ながら品切れだった。しかしたいていの品切れ本がそうであるように、中古品では数百円で売られている。思わず人差し指を動かしそうになるが、ふとやめる。
別に急いでいるわけでもないのだ。
それに最近すっかり忘れていたけれど頭のなかに探求書のリストを浮かばせて、古本屋さんの棚やワゴンをくまなく見てまわるのは楽しいことだったはずだ。しかもなかなか見つからず、それも古書業界の価値とはまったく関係なく、ただ単に自分が読みたいと思っていた本を見つけたときの喜びは、浦和レッズのゴールと同じくらいうれしかった。
便利になるのもいいのだけれど、そういった喜びを失うのはもったいないことである。
というわけで人差し指を鼻の穴に入れ、ぐっと堪える。
便利といえばスマートフォンで、所持してから約2ヶ月のあいだに私はすっかりスマートフォン中毒にさせられてしまった。明らかにこの物体からはニコチンを超える中毒物質が出ているようで、10分も触っていないと親指が震えだす禁断症状が現れる。よって本を読むにしても集中力が損なわれ、ふとした拍子にいつの間にか持っていた本の間にスマートフォンが挿入され、親指を動かしていることも少なくない。
しかしそうやって見たTwitterやFacebookで書かれていることといえば「ラーメン二郎野菜マシマシなう」とか「妻が屁をこいた」とかどうでもいいことばかりで、一刻も早く本の世界に戻ればいいものを、気づくと自分も「娘に臭いと言われた」なんて公表しなくていい心の傷をつぶやいているのであった。
しかもスマートフォンにはタイムマシーンも装備されているようで、そんなくだらないことや麻雀ゲームをしているうちに1時間とか過ぎているのである。しかもこのタイムマシーンは戻ることができないらしく、私の一日はどんどん進んでいってしまうのだ。
そういえば浦和レッズ仲間に「おやゆび姫」と呼ばれるスマートフォン中毒の女性がいるのだが、彼女の親指はすっかり磨り減り、第一関節から先はなくなっている。私の親指もいつか消えてなくなってしまうかもしれない。
というわけで私は親指と読書ライフのため禁スマートフォンを断行しようと思う。もし成功したら『読むだけで絶対やめられる禁スマートフォンセラピー』を書こうと思う。
仕事は高野秀行さんと原稿の打ち合わせをした後、営業。
そして11月の新刊『足のカカトをかじるイヌ』椎名誠著の初回注文〆作業を夜遅くまでする。