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6月3日(日)

 昨日は引越し屋さんが荷物を運び込むまでで日が暮れてしまい、その時点でもはや段ボールを開ける気力もなくなり、事務の浜田は初めて神保町へ自転車で来たもんだから明るいうちに帰りたいと言い出し、大して汗もかいていない単行本編集の宮里潤は明るいうちから酒が飲みたいと訴えだし、仕方なくその時点で引越し作業終了し、神保町といえばランチョンということで、潤ちゃんとふたり、生ビールで乾杯したのであった。

 そして今日。考えてみれば休日出勤なのであるけれど、もはや休日も平日もなんだかわからず、とにかく新オフィス入り口にうず高く積まれた段ボール約100箱を開けなければ来週から仕事ができないではないかと、勤勉な営業部員2名(私と浜田)そして優秀な助っ人・鈴木センパイ3名は朝10時にオフィスの入り口に立つと、上着を脱ぎ捨て、頭にタオルを撒いて、浜田の罵声を浴びながら段ボールを開封、整理整頓の2時間1本勝負に突入したのである。

 出てくるのは基本的に本、本、本。私たちは本が好きでこの世界に入ったわけだけれど、正直にここに告白する。もう本は嫌いです。だって重いし、重いし、重いし、重いし。どうして私たちがぎっくり腰にならず、バスマジックリン野郎がぎっくり腰になったのか神のみぞ知る。というか本日も当然ながら"もってる男"スーパースターの浜本は来ない。

 しかし勤勉で単純肉体労働の得意な私たち3名は、開封作業2時間後には段ボール92箱全てを開封し(スーパースターの荷物だけはそのままにした)両手を天に突き上げると「終了!」と雄叫びをあげたのだった。

 なぜかその瞬間に編集部の松村と経理の小林と元助っ人で現在古本弁護士となったオーツカ青年がやって来たのは謎だ。謎といえば、3時半になって編集の宮里潤はやってくるなり、こちょこちょと机を拭いて「さあ、そろそろ引越し祝いに行きますか」と口元でコップを傾ける仕草をするのであった。

 16時半。ハッピーアワーと書かれた居酒屋に飛び込むと私たちは狂ったように生ビールとレモンサワーとホイスを流し込み、スーパースター浜本茂について語り明かしたのである。

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