10月24日(水)
- 『空の拳』
- 角田 光代
- 日本経済新聞出版社
- 1,728円(税込)
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白水社WEBで連載させていただいている「蹴球暮らし」第32回「夕日」を更新。
★ ★ ★
通勤読書は角田光代『空の拳』(日本経済新聞出版社)
まさかまさかの角田光代のスポーツ小説は、まさかまさかの超本格ボクシング小説で、もし著者名が隠されていたら角田光代の作品とは気づかないかもというぐらいの挑戦作だった。それでもボクシングの描写はさすが角田光代、しかも自身も十年以上ボクシングジムに通っているだけあって、ジムの日常や選手の心理などとてもリアルで、これがノンフィクションだといわれたそうかもと思うほどだ。ただそこは小説の女王・角田光代ならではの人間ドラマを含んだ新しいスポーツ小説が読みたかった。ボクシングをリスペクトし過ぎたのかもしれない。
いざ『古本の雑誌』発売! と興奮気味で書店さんへ突撃していったが、書店さんは横山秀夫の七年ぶりの新刊『64』(文藝春秋)を並べるので、それどころでなかった。
夕方、肩を落として神保町に戻ると東京堂書店のショーケースに、『64』とともに『古本の雑誌』が並べられており、一気に復活。そのまま夜の「おすすめ文庫王国2013年度版」収録の座談会まで頑張る。
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通勤読書は角田光代『空の拳』(日本経済新聞出版社)
まさかまさかの角田光代のスポーツ小説は、まさかまさかの超本格ボクシング小説で、もし著者名が隠されていたら角田光代の作品とは気づかないかもというぐらいの挑戦作だった。それでもボクシングの描写はさすが角田光代、しかも自身も十年以上ボクシングジムに通っているだけあって、ジムの日常や選手の心理などとてもリアルで、これがノンフィクションだといわれたそうかもと思うほどだ。ただそこは小説の女王・角田光代ならではの人間ドラマを含んだ新しいスポーツ小説が読みたかった。ボクシングをリスペクトし過ぎたのかもしれない。
いざ『古本の雑誌』発売! と興奮気味で書店さんへ突撃していったが、書店さんは横山秀夫の七年ぶりの新刊『64』(文藝春秋)を並べるので、それどころでなかった。
夕方、肩を落として神保町に戻ると東京堂書店のショーケースに、『64』とともに『古本の雑誌』が並べられており、一気に復活。そのまま夜の「おすすめ文庫王国2013年度版」収録の座談会まで頑張る。