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11月26日(水)

  • 漱石 心 (祖父江慎ブックデザイン)
  • 『漱石 心 (祖父江慎ブックデザイン)』
    夏目 漱石
    岩波書店
    2,860円(税込)
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 朝、あまりに本が面白く電車乗り過ごす。秋葉原で乗り換えるはずが3駅先、有楽町まで行ってしまった。

 読んでいたのは来年出版する本のゲラ。『猪変』中国新聞取材班著。
 自分が作っている本で、しかも何度も読んでいるのに、めっぽう面白い。この興奮は『謎の独立国家ソマリランド』を作っているときと一緒だ。

 広島に本社を置く中国新聞の記者が小耳に挟んだ話「海を渡るイノシシがいる」が出発点となり、身近でありながら謎多き動物であるイノシシの徹底ルポが始まる。海に浮かぶ島々から山間の村々、それどころか人の多い街中、果ては海外まで、徹底的に「歩く、見る、聞く」のルポルタージュ。誰もが知り得なかったイノシシの現状が初めて明らかに──。

 そういえば先週の金曜日、我が武蔵野線もイノシシと衝突し、運転見合わせとなったのだった。「猪変」はすぐそこで起きているのだ。
 
 営業。
 池袋のリブロさんを訪問すると、本作り界では話題沸騰の祖父江慎氏装幀の夏目漱石『心』(岩波書店)が店頭に並んでいる。購入。イベントも申し込む。

11月25日(火)

 週末ツライ。
 仕事アッテ、ヨカッタ。
 イロイロ、忘レラレル。

11月18日(火)

  • 工作舎物語 眠りたくなかった時代
  • 『工作舎物語 眠りたくなかった時代』
    臼田 捷治
    左右社
    2,420円(税込)
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 通勤読書は、『工作舎物語』臼田捷治(左右社)。
 工作舎といえば松岡正剛や杉浦康平といった人たちが携わった「遊」が有名なのだろうが、90年代の初めに自然科学書の売り場でアルバイトしていた私にとっては『タオ自然学』やら『生命潮流』の出版社だった。レジに差し出されたそれらの本は独特の存在感を示し、工作舎というの名前が頭に刻まれた。

 この本はその独特な存在感がどのように生まれ育まれていったのか松岡正剛をはじめ、松田行正や祖父江慎ら工作舎に関わった人たちにインタビューし、エネルギーの源泉を辿って行く出版社史だ。目指していたものを考えると、『本の雑誌風雲録』とまったく対局にある出版社史といえるかもしれない。

 読んでいて胸が熱くなったのであるけれど、それと同時に哀しくもなった。おそらく今、当時工作舎に集まったような若者は出版社に足を運ばないだろうと。なぜならもう出版社には、ほとんど余白(可能性)が残されていないからだ。原価やマーケティングや流通にしばられ、作れるものは工業製品と変わらなくなってしまった。

 やはり成長していく業界にするにはもっと新規参入がしやすくしなれければならない、なんて本を読みながら考えていたのだけれど、『ROADSIDE BOOKS』で都築響一さんが取り上げている『張り込み日記』(roshin books)のような出版物は、ネットの普及により、より自由に出版できるようになっているのだった。要するに私の感覚がいわゆる<出版業界>という括りのなかだけでものを考えているのであり、それに気づいて別の意味でいちだんと哀しくなってしまう。

 夜、内藤誠監督、坪内祐三原作・主演の『酒中日記』の0号試写を観に、ザムザ阿佐ヶ谷へ。
 実は私、長年のサッカー観戦から45分しか集中のもたない身体になってしまっており、それを越える時間を拘束される映画鑑賞は苦痛というか45分を過ぎたところから飽きてしまうのであった。

 だから会場に向かう電車のなかで、一緒に行く浜本に寝てしまったらどうしようと心配し、ただ飲んでいるだけ(であろう)で映画になるんですかねと不安がっていたのだ。ところが、いざ始まってみたら、これが面白いのなんの。内藤監督初(らしい)の3台のカメラで迫るストリートシネマ(というそうです)は、強烈な酒飲み感が漂い、都築響一さん、杉作J太郎さん、中原昌也さん、重松清さんといった助演男優賞候補の名演(酩酊)に、前・後半どころか延長PK戦にもつれる140分間、浜本とともに笑い転げてしまった。

 上映は来年3月、テアトル新宿ほか。さりげなく(もなく)何度も映る浜本茂にも乞うご期待。

11月17日(月)

  • 料理人のためのジビエガイド: 上手な選び方と加工・料理
  • 『料理人のためのジビエガイド: 上手な選び方と加工・料理』
    神谷 英生
    柴田書店
    3,520円(税込)
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  • 日本酒。 (プレジデントムックdancyu)
  • 『日本酒。 (プレジデントムックdancyu)』
    プレジデント社
    1,320円(税込)
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 高野秀行さんは未知動物を探しているが、私はここのところずっと卵を探していた。

 突如ハマったケーキ作りも、メニューをシフォンケーキいっぽんに絞り、99%失敗しないでできるようになったのだけれど、そうなると「できる」ではなく「美味しい」ものを作りたくなのが、サンデー・パティシエのサガ。ただしレシピを工夫してもたいして味が変わらず、行き着いたのは当然ながら材料の質。シフォンケーキの材料は至ってシンプルで、どうみても味の基本となるのは卵しかない。

 だから美味しい卵を探していたわけだけれど、今後の仕入れを考えるとあまり遠くや顔の見えない通販では買いたくない。できることなら我がケーキは地産地消子どもも安心して食べられるケーキを目指したい。

 なんてことを考えてあちこちふらふらしていたのだけれど、これが意外と見つからない。いや実は毎週のように通っている埼玉スタジアムのすぐ近くに養鶏場を見つけたのだけれど、そこはなんだか狭いゲージに入れられた鶏が無理矢理卵を産ませられているようなところでいまいち食指が動かず、もう自分で鶏を飼うしかないかと諦めかけていたのだ。

 ところが、この週末、いつもと違うコースをランニングしていたら、「卵」の幟がたつ掘っ立て小屋があるではないか。あわてて中に入るとそこは季節の野菜や味噌、米、そしてなんと私が探し求めていた放し飼いの卵を売っている直売所なのだった。

 というわけで、ついに私は理想としていた卵を手に入れ、シフォンケーキを作ったのだった。その味は、もうほっぺたが落ちるほどの美味さ。どこに出しても、いや店で売っても恥ずかしくない立派なシフォンケーキが完成したのである。

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★   ★   ★

 六本木の青山ブックセンターさんを訪問。ふらふらと料理書の新刊台を見ていたら、とんでもない本を発見す。

『料理人のためのジビエガイド』神谷英生(柴田書店)

 今流行のジビエのレシピかと思ったらさにあらず。その詳細な解体方法から猟の仕方までしっかり説明されているではないか。もちろんレシピも。これはぜひとも先日、大興奮した名著『サバイバル登山入門』服部文祥(デコ)と合わせて読みたい1冊。

【今日売れていた本】
『日本酒。(dancyu合本)』

11月13日(木)

 霧。真っ白。電車が遅れている。

 通勤読書は『ボブ・グリーンの父親日記』ボブ・グリーン(中公文庫)。娘が生まれた頃、誰かに読むといいよと言われていたのだが、先日小宮山書店のワゴンセールで見かけ購入(100円)。読みだしたところ初日の部分ですでに涙が溢れて止まらない。14年も前のことだけれど、娘を授かったときのことを鮮明に思い出す。

『胸の小箱』の見本を持って取次店さんを廻る。

 旧知の間柄のFさんとバッタリ。「どうしよう、こんなに本が売れなくて」と頭を抱えている。これまでも売れなかったけれど、より急激に売れなくなり、ついに出版不況もどこか他人事だった大手出版社の人もバタバタしだしたのが2014年だ。

 消費税増税の影響なのか、スマホの普及のせいなのか、それとももう本など必要ないのか、本が売れない理由はいくらでも思い浮かぶ。ただ言い訳をしていてもしょうがないので、面白い本を作れていないのだ、と肝に銘じる。

 午後、「おじさん三人組」の取材。

11月12日(水)

  • 冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)
  • 『冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)』
    さとうち 藍,達英, 松岡
    福音館書店
    1,760円(税込)
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  • 冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)
  • 『冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)』
    谷口 尚規,球太, 石川
    光文社
    858円(税込)
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 通勤読書は『サバイバル登山入門』服部文祥(デコ)。通勤するのがバカらしくなるほど素晴らしい。

 これはかの名著、福音館書店の『冒険図鑑』(文:さとうち藍/絵:松岡達英)や私が子どもの頃に読んで大興奮した谷口尚規著、石川球太絵『冒険手帳』(知恵の森文庫)と並び称される、いやそれらを越える平成の小・中学生の必読書であり、教科書採用されるべき1冊だ。

 もちろん子どもだけではない。大人ももう一度自分の生き方を見つめなおすことができる、素晴らしい書籍。オールカラー、迫力満点の写真と図版たっぷり。サバイバル登山家・服部文祥のたくさんのトライ&エラーから得た「生きた知識」が凝縮されている。

「本の雑誌」の1位は決まった! と思ったが、なんと刊行時期から来年度扱いらしい。絶対忘れるな! 自分。

 午前中は打ち合わせ。

 午後は見本の出来上がってきた『胸の小箱』浜田真理子著の事前注文〆作業。

 帰宅後、ランニング7キロ。
 吐く息が白い。冬が来た。

11月11日(火)

  • 21世紀の資本
  • 『21世紀の資本』
    トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史
    みすず書房
    5,726円(税込)
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 あゆみブックス小石川店さんに『サンリオSF文庫総解説』を直納。先週訪問した往来堂書店さんと並び、現在もっとも棚が輝いている書店さんのひとつ。あやうくじっくり眺めたくなるが、まだ外回りはスタートしたばかり。

 中央線を営業。
 とある書店さんでベテランの店長さんとテレビで話題の新刊の話をしていると、「それよりもみすず書房から出るトマ・ピケティ著『21世紀の資本』がどれぐらい入ってくるか心配なんだ」とこぼされる。5000円を越える本であるけれど、必ず売れると踏んで数十冊注文しているそうだ。背筋が伸びる。

 帰宅後、長友の体幹トレ30分。

11月10日(月)

 朝、洗面所で歯を磨いていると、制服に着替えた中2の娘が髪を梳かしにやってきた。

「あれ? 背、かわんなくない?」

 娘は手にしていたドライヤーをいったん置き、自分の頭と私の頭を手のひらで比べる。その手の動きはほとんど水平に動き、鏡に映るふたりの目の高さもたいして変わらなかった。娘の足元を確かめたが、踵がしっかり床についており、背伸びしているわけでもない。

「うわ! やばくない?」
「やばい、やばい」
「ママー、私、父ちゃんと同じ身長になっちゃったよ」

 二階で洗濯物を干している妻に向かって大きな声をあげる。

「なあ、手も比べてみようぜ」

 娘が手のひらを自信満々に広げてくる。
 その指先は、合わせた私の指よりも1センチほど突き出ていた。

「やばー、手も私のほうが大きいじゃん」

 大笑いしながら娘は髪を梳かし、洗面所を出て行くと、通学カバン背負って出て行った。

 大きくなれ。
 どんどん大きくなれ。

 久しぶりに合わせた娘の手のひらのぬくもりを思いだしながら、初めて背が小さくてよかったと思った。

11月9日(日)

『続・酒中日記』(講談社)を読みながら、「隙」について考えている。

 タワーレコードのPOPや音楽レビューでよく見かける「捨て曲なし!」という賛辞があるけれど、私は代表曲よりも捨て曲(おそらく)が好きだったりする。

 ところで『続・酒中日記』2013年8月2日の記述で、私は坪内祐三さんからベストセラー倒産についてレクチャーを受けているのだけれど、そこにはこう書かれている。

「神田あたりの小さな出版社の社長のお気に入りは近くの『さくら水産』でした。それが少し本が売れはじめるともう少し値段のかかる店を利用するようになり、さらに女性のやっている店(バー)に通い始めます。そして次のステップが銀座です(中略)だから本の雑誌社社長のH本さんが銀座に通い始めたらS江さんオレの所に電話してね。」

 そういえば浜本は先日「燭台」(女性のやっている店)にボトルを入れていた。あとワン・ステップではないか...。

11月7日(金)

  • ベンジャミン・ブッカー
  • 『ベンジャミン・ブッカー』
    ベンジャミン・ブッカー
    ホステス
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  • つるとはな
  • 『つるとはな』
    つるとはな編集部,岡戸絹枝,松家仁之
    つるとはな
    1,430円(税込)
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  • ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド [DVD]
  • 『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド [DVD]』
    ジョージ・ハリスン,エリック・クラプトン,ポール・マッカートニー,オノ・ヨーコ,リンゴ・スター,マーティン・スコセッシ
    KADOKAWA / 角川書店
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  • フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質
  • 『フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~』
    ジェニファー・L・スコット,神崎 朗子
    大和書房
    529円(税込)
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 ロック友の松戸の良文堂書店Tさんから借り、あまりにカッチョイイので購入したBenjamin Booker「Benjamin Booker」を聴きながら出社。吠えるギター、グルーブするドラム、そして唸るヴォーカル、たまらん。

 午前中は社内で打ち合わせ、その後、某書店さんへ。
 こちらの書店員さんは各営業マンから「デキル」と噂を聞いており、一度、飲み会でお会いしたことがあるのだが、お店の訪問は初めて。百聞は一棚にしかず。

 というわけでお店を覗いた瞬間、ああ、と声をあげてしまう。棚からパワーがあふれている。いったいどんな風に仕事をされているのか根掘り葉掘り伺うと、なんと私が20年以上前アルバイトしていた八重洲ブックセンターの職人魂炸裂の先輩たちとほとんど一緒であった。

 まるでニホンオオカミが山奥でひっそり生きていた...みたいな感じなのだが、実はこの書店員さん、前職はブックオフの店員さんなのだった。しかも今のお店でも仕事を教わるような人はおらず、自分なりに本を一冊でも多く売るために試行錯誤した結果が、2,30年前の書店員さんと同じやり方だったらしい。

 夕方、会社に戻ると新創刊雑誌「つるとはな」のTさんが、編集長岡戸絹枝さんを連れて電撃訪問。Tさんとは古い付き合いで「つるとはな」の販促の協力をしていたのだが、わざわざご挨拶にいらしてくれたのだった。

 岡戸さんの作った雑誌に育てられてきた事務の浜田はド緊張で全身から汗を滴り落としながら名刺を差し出し、「松山で雑誌を眺めていた高校生の私にあなた大きくなったら岡戸さんに会えるのよと教えてやりたい」と興奮している。

 夜、もうすぐ原作・主演映画が試写会を迎える某氏より電話があり、「げんぱち」へ。なんだか懐かしい感じがする洋食屋さん。のり弁(しかも二段重ね!)のついた定食をつまみつつ、酒(私は乾杯後、氷水)。その後「燭台」に移動し、マーティン・スコセッシ監督/ジョージ・ハリスン主演「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」のDVDを眺める。

 実は今日、某氏から電話がかかってきた時、私はどうしても訊ねたいことが思い浮かんだ。それは「雑誌を作るとはどういうことか。おもしろい雑誌とはどうやって作るものなのか」ということだった。
 
 しかし食事の間も酒の間もなかなかそういう話題にならず、無理に話をふっても野暮だろうと時間だけが無情に過ぎていった。そしてそろそろおいとまの時間となりかけたそのとき、突然話題が本作りとなり、某氏が「杉江さん、完璧に作った本や雑誌は売れないんだよね。どこか隙がないとダメなんだ。今の「本の雑誌」はすごく面白いと思うよ。でも隙を忘れずに」と言って、バーボンのソーダ割りを飲み干したのだった。


■今日売れていた本
フランス人は10着しか服を持たない』ジェニファー・L・スコット(大和書房)

11月6日(木)

  • 古本屋ツアー・イン・神保町
  • 『古本屋ツアー・イン・神保町』
    小山 力也
    本の雑誌社
    2,200円(税込)
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  • 冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)
  • 『冒険図鑑―野外で生活するために (Do!図鑑シリーズ)』
    さとうち 藍,達英, 松岡
    福音館書店
    1,760円(税込)
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 ここのところかかりきりになっていたデスクワークが終わる。強烈な開放感。家に帰ろうかと思ったが、まだ昼すぎだった。

 とりあえず一段落ついたことを祝し、神保町最強ランチ「菊水」のひじきめしを食べに行く。

 昼食を食べ終え会社に戻ると、事務の浜田を中心に浜本と宮里が騒いでいる。『本の雑誌 おじさん三人組が行く!』の注文のなかに私のサイン<だけ>希望と書かれたものがあったのだそうだ。

 夕方、『古本屋ツアー・イン・神保町』の追加注文のあった千駄木の往来堂書店さんへ。直納を済ませ、そのままお店を後にすることなどできるわけがなく、しばし仕事を忘れ棚を拝見。なんだかより一層棚が充実し、凄味が増しているではないか。

 服部文祥『サバイバル登山入門』(デコ)を購入。『冒険図鑑』(福音館書店)とともに私、息子、そのまた息子...と我が家の本棚に永遠と置かれ続ける本になるだろう。

「古書ほうろう」に寄った後、直帰。
 小雨が降るなか7キロ、ラン。

11月5日(水)

「本の雑誌」の企画会議。
 3ヶ月分の企画が一気に降りてくる。

 午後、デスクワーク。

11月4日(火)

 大盛況の神保町ブックフェスティバルを終え、12連勤9日目に突入。

 疲れているかといえばまったく疲れていない。その理由はブックフェスティバル中も時間を見つけ皇居をランニングしていたからだ。たいていの仕事の疲労というのは肉体的なものではなく精神的なものであり、精神的な疲労はランニングをすれば解消する。だから私にとって走ることは一番の休息なのだ。

 次の試合に勝てば8年ぶりの優勝と迫った浦和レッズのことを書きたいのだが、実は「BOOK5」からサッカー日記を書いて欲しいと依頼があり、12月7日までの出来事はそちらに記す予定。まるで坪内祐三さんの「読書日記」と「酒中日記」みたいだが、その「酒中日記」は単行本『続・酒中日記』(講談社)が発売になったので早速購入。映画帯がシビれる。

 夕方、木村晋介さんがやってきて来春出版する単行本の打ち合わせ。その後、「満留賀静邨」にて蕎麦屋酒(私は烏龍茶)。寿司屋での正しいふるまい方を教わる。

 帰宅後、長友の体幹トレ30分。

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