4月17日(金)
- 『遠く空は晴れても (角川文庫―約束の街)』
- 北方 謙三
- 角川書店
- 637円(税込)
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- 『されど時は過ぎ行く 約束の街 (8) (角川文庫)』
- 北方 謙三
- KADOKAWA/角川書店
- 691円(税込)
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通勤読書は、『雑誌記者』池島信平(中公文庫)を読んで、何かしら菊池寛の評伝を読みたくなっている気持ちを抑え、当初の予定通り北方謙三の<約束の街>シリーズ第1巻『遠く空は晴れても』(角川文庫)。おそらく私の読書ペースでは、これで8巻目『されど時は過ぎ行く』の文庫化(25日)にピッタリのはず。
午後、『本で床は抜けるのか』の増刷(3刷)が上がってきたので、他の注文品とともに津田沼のM書店さんへ直納。その後、沿線を営業し、夜、川崎へ。書店員さんと食事。
3時間、ずっと、本の話。どうしたら本が売れるのか、どうしたらお店はよくなるのか、面白かった本のこと、これから出る本のこと。書店員さんと飲むときは、いつもそう。他のことを考えてないのかってくらい本の話ばかり。仕事なのにもう仕事じゃない感じ。いやここまでして初めて仕事なのかも。そしていつも帰りの電車で一人になった時、自分自身が問われるのだ。「あなたはここまで本のこと思ってる?」って。
そういえば、本屋大賞の中締めの挨拶で、実行委員のTさんは自分のそんな本ことばかり考えている人生について話をしたんだった。
「本屋大賞も含めて毎日どうしてこんなに本のことを考え、暮らしているのか。その時間を婚活とか資格試験をとるとかに使ったらきっともっと違う人生を歩けていたと思う。なんでだろうと思ったんだけど、私は本に恩返しをしているんですよね。子供の頃、本を好きになって、それからずっと、悲しいときもつらいときも友達や家族も信じられないようなときでも、本だけが隣にいてくれた。そんな本に恩返しをしたいんです」って。
もう少し頑張らないとな。私も本に恩返しするために。