7月2日(木)
- 『書店風雲録 (ちくま文庫)』
- 田口 久美子
- 筑摩書房
- 929円(税込)
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- 『コルシア書店の仲間たち (文春文庫)』
- 須賀 敦子
- 文藝春秋
- 540円(税込)
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リブロから封書が届く。
開封せずに机のなかにしまう。
なかを見なくてもなにが書いてあるかわかっている。書いてあることを信じたくない。
もし私に出版業界に入った意味があるとすれば、それは『書店風雲録』を世に出したことだろう。いや私が生まれた意味と言い直してもいい。家族には私が死んだら棺桶に入れてくれと言ってある。
残り19日となったリブロ池袋本店では、西武ブックセンター時代も含めてこのお店で本を並べ、お客さんに届けてきた書店員さんが選んだ本のフェアが展開されている。先日訪問した際、その中から須賀敦子の『コルシア書店の仲間たち』(文春文庫)を購入した。本を選ぶ喜びを、本屋というものの面白さを、このお店が教えてくれたのだ。