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2月24日(金)素晴らしい本屋さんに出会えた一日

  • #公開書簡フェア
  • 『#公開書簡フェア』
    絲山秋子
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  • A Walk Through the North York Moors National Park ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて
  • 『A Walk Through the North York Moors National Park ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて』
    幅野昌興
    赤々舎
    1,728円(税込)
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 初版合計100万部の村上春樹『騎士団長殺し』(新潮社)発売のため、本日は営業活動を自粛し、前橋へ。

 まもなく電子書籍配信スタートとなる『#公開書簡フェア』の打ち合わせで、絲山秋子さんと公開書斎「絲山房」へ伺う。

「絲山房」は前橋・敷島公園のフリッツ・アートセンターにあるのだけれど、てっきり私、その名称のため大きな美術館の一角が書斎になっているのかと想像していた。

 ところが着いたところは一軒の洒落た建物で、実はそれがフリッツ・アートセンターで、フリッツ・アートセンターは本屋さんだったのである。しかもとてもとても素晴らしい本屋さんだったのだ。

 扉を開けた瞬間、それに気づいた。全身をいい本屋さん感が包み込んでくる。絵本を中心に、新刊書、古書が押し付けがましくない程度にセレクトされており、気づけば時間も絲山さんの存在も忘れ、一冊一冊の本の背表紙や平台に積まれた表紙を見つめている。

 そうして本当に見つめているのは表紙や背表紙を通しての自分自身であり、本を通して、これまで意識しなかった自分に出会うのだ。

 フリッツ・アートセンターで出会えたのは『A Walk Through the North York Moors National Park ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて』幅野昌興写真集(赤々舎)。このなかに今の自分がいる。

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