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10月2日(月)

週末、ついに我が家にネット回線がやってきて、今更ながらのDAZNを契約。その瞬間よりテレビの前から動けなくなる。JリーグはJ1からJ3まで、海外のリーグは、イギリス、スペイン、ドイツ、フランス、イタリアと中継されており、この2日間で10試合は観てしまった。もはやサッカー三昧どころかサッカー中毒。もしかしたら私は、サッカーが好きなのかもしれない。

 しかも調子にのってApple Musicとも契約してしまったので、あれこれ聴いているうちにどんどん時間が過ぎていく。これではとても本など読めない。目黒考二さんには、『酒と家庭は読書の敵だ。』という本があるけれど、私は『DAZNとApple Musicは読書の敵だ。』である。

 それにしても世の中どんどん便利になっていて、多くの人というのは便利で安い方へ川のように流れていくわけで、スポーツにしても映画にしても音楽にしてもゲームにしても、あるいはユーチューブやSNSなどネットから始まったものも、家にいながらたいへん安価に(無料から単行本一冊くらいの値段で)、ボタン1つであっという間に形もなく手に入るエンターテインメントなのであった。

 それに比べて、本や雑誌は、本屋さんや図書館に行かなければ手に入らず、しかも今は近所に本屋さんがある人の方が少なく、たとえ本屋さんに行ったとしても在庫があるとは限らず、Amazonの翌日配送ですら、すでに観たいときに観られる他のエンターテインメントに比べたらずっと遅く、出版業がどれほど異質なエンターテイメントになっていたか、今更ながら思い知る週末でもあった。

 そして、DAZNやApple Musicを前にして、自分自身、ほんとにまだ本や雑誌に魅力を感じてるのだろうか? という声が、胸のうちから聞こえてくる。

 いや、本や雑誌は変わらずに好きだ。この咀嚼しながらゆっくり身体に入ってくる感じは、他のエンターテインメントに比べて、私には心地よい。他のものを体験してみて、よりそう思う。こういう時間が私の生活にとって欠かせない。

 しかし、このままではエンターテインメント洪水に溺れてしまう。時間割を作ろうではないかと昨夜、ノートを手にした。

■読書 3日で2冊=120分/1日
■サッカー 1日1試合(浦和レッズ戦は別カウント)=90分/1日
■音楽 1日アルバム1枚=50分/1日
■ランニング 週で50キロ=270分/7日

 今週より、この時間割で過ごすこととする。

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 月曜日の午前中が、その週の仕事の成果を左右すると気付いたので、朝8時に出社。前夜作っておいたやるべき仕事リストに基づき、集中して片付けていく。12時半、ヘロヘロになって終了。たぶん今週はもう働かなくてもいいような気がする。

 営業。先月中旬より書店さんの一等地は、もう来年の手帳が並べられている。歯がゆい想いを抱えるも結局それは手帳の方が売れるから並べられるわけで、手帳よりも売れる本を作られねばならぬと決意する。

 夕刻、お客さん。本屋大賞は来年15周年らしい。

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