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10月23日(月)

 昨日、あれだけのどしゃ降りの中、埼玉スタジアムへ行ったのに、今日は雨が止んでもまったく会社へ行く気がしない。

 そんな私の気分を察知したのか武蔵野線が期待通りの働きをしてくれる。線路陥没で運転見合わせ。再開予定は11時。バスを利用して会社へ行けという意見もあろうが、会社はそこまでして行くところではない。

 着替えるのをやめて、ちょうど出張のためパソコンを持ち帰っていたので、電源を入れて家で仕事をする。もはや郵便物とFAXと無駄口以外会社に行く必要はなく、精神安定上、出社しない方が仕事は捗る。

 途中、土曜日の学校参観の振り替えで休みの中学一年の息子が覗きに来る。「それがパパの仕事? つまんなそう」と呟いて消えていく。まあ、見た目はつまんないだけれど、本を売るための努力をして、売れたときの喜びは、興梠慎三のゴールくらい気持ちいいのだ。いつか息子にもわかる日が来るだろう、が、まあ息子はできるならサラリーマンでなく、興梠慎三になって欲しい。まだ希望も夢も叶える時間がたくさんあるのだから。

 先週は木曜日から2泊3日で、宮田珠己さんの取材同行のため福井へ。前回の三重取材では、宮田さんが熱中症で救急車で運ばれるというアクシデントがあったので、今回はただただ平穏無事に取材が終わることを祈っていたら、平穏無事過ぎて、予定より半日早く終わってしまう。急遽、名古屋で途中下車し、「無脊椎水族館」の取材をして土曜日の夜に帰宅。

 武蔵野線が予想より早く復帰したので昼前に出社。台風一過。快晴。

 出張費の精算をして、新刊のチラシを作成。売り場縮小のためお世話になっていた書店員さんが退職されるとのことで、お別れのご挨拶に伺う。

 最近、またいちだんと人がやめていく。しかも年下の人がやめていく。やめていかざるえない状況に陥っている。作る人、書く人は相変わらずたくさんいるのに、売る人、運ぶ人はどんどん減っている。一番減っているのは読む人だが。

 心が暗黒星雲に支配されそうになったので、直帰して、6キロランニング。夜空を見上げながら走る。台風は空を綺麗にしてくれる。

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