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1月11日(木)

 5時半起床。社外ならともかく、社内の人が締め切りを守らず、仕事の段取りがぐちゃぐちゃになってしまった。

 たとえば9日に書類が欲しいといった場合、その日に作業したいわけだから、せめて昼までに届けて欲しいのだ。

 ところが書類は昼を過ぎても一向に届かず、それどころか夕方になって明日になると言われ、その明日も届くのは夜なのであった。

 こちらは助っ人アルバイトの出欠状況も確認し、その後の作業体制を考慮して締め切りを伝えているわけで、それが一日ずれたおかげで今日はアルバイトが一人もおらず、かといって遅らせたら本人が手伝うわけではまったくなく、アルバイトがする作業を私が一人することになるのだ。

 会社というところは本当に摩訶不思議なところで、目的なんてひとつしかないのに、その目的の前に個人の感情や気分や昼寝が優先されるのであった。

 本日は人と会う約束が3つあり、明日は出張なので、7時半に出社。冷え切った社内で暖房は入れず、集中してデスクワークに勤しむ。

 昼、昨夏、神保町に引っ越してきた出版社の編集者とランチ。

「すごく居心地がいいですけど、これが普通だと思ったらダメだなって最近気づきました」

 目の前に盛られた大盛りのご飯のことではなく、出版をめぐる環境について。本屋さんがいっぱいあって、そこでたくさんの人が多種多様な本を買っていることが、どれだけ特別であることかということを忘れてはならない。

 午後は営業。書店員さんと話していると、目的も一緒で、刺激があり、非常に楽しい。会社よりも外回りがホームってどういうことだろうか。

 夜、早出と集中のおかげで、どうにか目処が立ち、残業にならずに帰宅。ランニング10キロ。ランニングで精神を安定させる。

 ところがストレッチを終えて、スマホを確認すると、会社から多数メールが届いており、これはいったい何なんだろうか。明日は往復400キロほど車を運転し、取材と営業に出かけることを知っておきながらメールを送ってくるということは、これを今夜中に展開しろということだろう。

 本の雑誌社に必要なのは、働き方改革でなく、人として改革。

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