2月12日(火)
「本の雑誌」2019年3月号搬入。特集は、出版業界消えたもの列伝。あまり変わらぬ出版業界に見えて、本作りの現場はいろいろと変わっており、それらの道具や習慣などを思い出す。早速、助っ人一同含め、定期購読者の方への封入作業「ツメツメ」に取りかかる。
午後、外廻りに向かうと駅ビルやデパートなどそこかしこで仮設の売り場が作られ、バレンタインデー用のチョコが売られている。そこに人が群がり、飛ぶように売れている。
年に一度、消費を莫大に喚起するイベントがあってうらやましい。恵方巻きも年越しそばも母の日もみんなうらやましい。食べたいわけでも欲しいわけでもなくモノが売れる日があるなんてなんて素敵なことなんだろう。
たとえ本屋大賞と言ってもそれは本を読もうとしてる人にしか届かぬイベントであり、読みたいとか読みたくないとか関係なく本が売れるイベントがあったらどんなにたのしいだろうか。
どこかの地方に本を焚くと3年長生きができるとか、本を10冊積み上げるとお金持ちになれるといった風習はなかろうか。
名刺交換から始まる初対面の営業は、相変わらず説得力ある話もできず、挙動不審しどろもどろになってしまう。25年やっててこれだもの。おそらく私は、どこでも堂々と大きな声で自社本を自信満々に説明できる営業マンにはなれないのだろう。サッカー同様、進歩しないのはどういうことだ。お店を出て、大いに凹む。
しかしサッカーと一緒で続けていればチャンスはいつかやってくる。大切なことは続けること。今、懇意にしていただき、たいへんお世話になっている書店員さんたちともみんな最初は名刺交換から始まったのだから。今日の自分が、5年後10年後に返ってくる。それが営業という仕事。
エルゴラッソ特別編集「Jリーグ選手名鑑2019」(三栄書房)を買って帰る。Jリーグがないとどうしても鬱々してしまう。開幕まであと少し。
帰宅後ランニング。キロ5分45秒で7キロ。