5月17日(金)
書店員さんから悲しい目をして「出版社の人ってあんな風に本や著者のこと見てるのかと驚きました」と例の幻冬舎の見城氏のツイートのことを話される。
本の実売が著者のせいだというのなら、いったい出版社は何を請け負っているのだろうか。
ぼくはいつも、どんな本も、もっと売ることができたんじゃないかと、著者の方はもちろん、装丁家さん、校正家さん、書店員さん、担当編集者、会社のスタッフと本に関わったすべての人に申し訳ない気持ちを抱えている。
たとえ重版がかかったとしても、さらに重版をかけられなかったのは、ぼくのせいだと思っている。なぜならぼくは営業だから。本の雑誌社のたったひとりの営業だから。セールスに関してのすべての責任は、ぼくにある。ぼくの努力と工夫と熱意が足りなかったから本は売れなかったのだ。
本の雑誌社から本を出したすべての著者のみなさんに、ごめんないという気持ちを抱えている。