7月5日(金)
ジェームズ・ブラッドワース『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』(光文社)で記されていたアラン・シリトー『土曜の夜と日曜の朝』(新潮文庫)が、わがオールタイムベストに入るくらいよくて身悶えする。『トレインスポッティング』の原点はこれだったのか。
こういう仕事や衣食住そして欲望や挫折など、すなわち生きるということがしっかり描かれた小説が大好きなのだ。アラン・シリトーの著作リストを作り、ネットで古本屋さんに注文する。
7月の新刊、北上次郎『書評稼業四十年』を入稿。いい本に仕上がったのではなかろうか。
営業先で心配事を伺う。私の一言で解決するようなこともでなく、またそのような意味ある言葉をはけるわけでもないので、とりあえず甘いものを渡す。