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9月16日(月・祝)

 雨の中、本の雑誌スッキリ隊出動。なんと今回の出動要請は実家から自転車で5分というところにある某団地の1階。お亡くなりになられた父親の部屋を整理するらしい。

 実家に車を止め、自転車で向かう。本棚2本、歴史書多め。スッキリイエローとグリーンがどんどん紐でくくっていくのを私(レッド)と浜本(ブルー)で運び出す。1時間半でスッキリ。

 その後、実家へ。父親の車を売って以来、3週間に1度は車を出して両親の買い物に付き合っている。向かうはクレヨンしんちゃんのサトーココノカドーで有名な春日部のイトーヨーカドー。場所が少し動いたとはいえ、この地で生まれ育った私としては子ども時代の一番のハレの場所である。

 あの頃、我が家には車なんてなく、おそらく父親の給料日のあとだったのだと思うのだけれど、父親と兄貴とそして私は母親の後ろに乗せられ、3台の自転車を連ねヨーカドーに連れていってもらっていた。

 そして兄貴とミニカーをねだり、フードコートとも呼べない小さな売店でソフトクリームを舐めた。今から考えればただそれだけのことなのに、当時の私にとっては人生でいちばん輝く黄金の時間だった。いや、私だけでなく、家族みんなにとって黄金の時間だっただろう。

 今、そのヨーカードに行くことを両親はとても楽しみにしている。前日から父親も母親もそれぞれ小さなメモ紙に買うべきもの書き出している。そしてお店ではそれに書いてないものもたくさんカゴに入れ、「年末みたいだね」と笑っている。

 これもあとから振り返れば黄金の時間なのかもしれない。

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