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7月28日(火)

  • 思うことから、すべては始まる
  • 『思うことから、すべては始まる』
    植木宣隆
    サンマーク出版
    1,820円(税込)
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 本日はテレワーク。

 終日、9月緊急出版のゲラと10月刊行予定のゲラと1月刊行予定の原稿などなどを読み続ける。

 その合間に息抜きで、この25年でミリオンセラーを8本も出しているサンマーク出版の社長が書いた『思うことから、すべては始まる』(サンマーク出版)を読む。

「われわれは派手に広告をどんどん打つ会社だという印象を持たれているかもしれません。しかし、そうやって大きく打ち出していくのは、日々の販売状況であったり、読者の反響であったり、兆しをしっかりつかめているものに限られます」

 この辺は、いつぞやどこかで読んだダイヤモンド社の二刷目からが本当の戦いみたいな戦略と一緒なのだろう。出版社の思い込みや著者のネームバリューでなく、市場の反応をしっかりみて宣伝広告を打っていく。もちろんタイミングよく重版し、それをしっかりコミニュケーションのとれた書店さんへ責任もって満数出荷していく。

 もちろん、たかだか1820円で本当の意味でミリオンセラーを生み出す具体的な工夫をすべて教えていただけるわけではないのだが、5つ+αのベストセラーの条件など大変興味深い内容で、しかも3万部を超えたら企画者に印税方式で1%のボーナスが支給されるやら(10万部以上は個人と社員みんなで使う遊興費の折半)、その他びっくりするほどの社員を大切にする福利厚生ぶりに感動を覚える。もし娘が出版業界で働きたいと言い出したら、サンマーク出版を薦めたいくらいだ。

 結局は、社員の人たちが一生懸命働きたくなる環境こそが、たくさんのミリオンセラーを生み出しているのだろう。

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