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7月29日(水)

  • マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻
  • 『マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻』
    山本貴光
    本の雑誌社
    2,200円(税込)
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  • 謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉 (新潮文庫 た 131-1)
  • 『謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉 (新潮文庫 た 131-1)』
    高野 秀行
    新潮社
    990円(税込)
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 7時に出社。今日はいくぶん電車が空いているような気がした。月、火と出社して水曜日はテレワークという人が多いのだろうか。その気持ちはよくわかる。会社とは3日以上連続でいけるところではないことに、コロナを経験した人類は気づいてしまったのだ。

 暖簾分けし、豆香房の隣にできたキッチン南海は本日オープン。早速行列ができていた。神保町ブックフェティバル中止のハガキが届く。残念無念だがこのコロナの状況では仕方なし。

 期待の新刊、山本貴光『マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻』が搬入となる。

 本に何も書かずに読んでいる私からするとかなり驚きの読書法なのだが、しかし確かに前著『投瓶通信』の出版記念イベントで本に索引を自作しようワークショップを開いた際に、あのときドキドキしながら本にマーカーしていくなかで、これまでの"読んでる"とまったく異質のレベルでの"読んでる"体験をし、読書の世界の地平が開けたことを思い出す。

 まだなかなか勇気というか先入観をぬぐい去ることができず、日常的に書き込むところまでいかないのだけれど、マルジナリアの快楽に溺れる日は近いかもしれない。その前に字が綺麗になりたい──。

 昨日じっくり読んで、たくさん書き込みをした(ゲラには書き込める!)9月緊急出版の本のゲラを編集担当の青木氏に送り、帯まわりの相談で長電話。その後、こちらも昨日読んだ1月刊行予定の本の原稿をプリントし、著者に送る手配。

 午前中いっぱい編集の仕事をし、午後からは看板を営業に差し替え、書店さん向けダイレクトメールや注文書作り、フェアのご案内に勤しむ。

 5時にフラフラとなって退社。本日は聖橋ではなく、お茶の水橋を渡り、前職クインテッセンス出版の前を通り(立派なビルを建ててる!)、本郷を抜け、東大をかすめ、日暮里まで歩く。

 宮田珠己さんのように何かを観察しているというわけでもないのだけれど、街角、街角、景色がどんどん変わっていく東京を歩くのはとても楽しい。

 歩きながら10月刊行の本の帯コピーを考え、浮かんだ言葉をスマホにメモしていく。

 帰宅後、週末に迫ったオンラインイベント「辺境チャンネル」に向け、高野秀行『謎のアジア納豆』(新潮文庫)を再読す。

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