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10月15日(木)

 毎週木曜日は電話当番日。8時に出社。といっても事務の浜田、経理の小林も出社してきたので、注文のあった新宿の紀伊國屋書店さんに『英国ロックダウン100日日記』の直納へ伺う。月曜日にmp直納したばかりだというのに、もう追加とはうれしいかぎり。

 その納品先で仕入れのレジェンドHさんと久しぶりにお会いでき、諸々お話しているうちに、これこそが私が20数年続けてきた日常だという想いがこみ上げてきて泣きそうになる。

 本のこと、世の中のこと、あるいは家族のことなど様々なことを親しき中でも緊張感を頂きながら会話し、必要とあればすぐに本を届ける。その根底にあるのは本を一冊でも多く売りたいという気持ちとそれに応えたいという願い。This is 出版営業。

 渋谷に移動して営業を続けていると、とある書店員さんから電話が入る。今月いっぱいで定年退職になるというご挨拶。コロナであろうがなかろうが時間は残酷にもどんどん過ぎ去っていく。スマホ片手に涙があふれる。月内にご挨拶に伺う約束をして電話を切る。

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