『新書七十五番勝負』

著者:渡邊十絲子

定価1260円(税込)

2010年1月15日発売

「教える」「伝える」新書はもういらない。 新書を愛するすべての人々に捧げる非実用新書ガイド

 

本誌連載中「馬の耳に新書」連載分に書き下ろし16本を追加、合わせて75本の「本物」の新書評のほか、書き下ろし新書論を3本収録。読みごたえたっぷりの中身に加え、新書判とは思えないほど外回りも充実! 平野甲賀さんの書き文字がなんともおしゃれなカバーのカマキリは、なんと著者の年下の友人である高校生画伯の手になる木版画。中学生のころから、この本の装画にと描きためてきた300点以上のカマキリから選んだ自信の一点も堪能ください。

★目次★

  • 新書のなかの新書
  • 時をこえる本─新書のなかの新書
  • 魅力いっぱい 新書の世界に飛び込もう『「複雑系」とは何か』
  • 新書界の大型新人 鷲田康『ホームラン術』登場!
  • 憂き世を忘れてヨコ書き中公新書だ!『知性の織りなす数学美』
  • カラーがまぶしい『昆虫の世界へようこそ』『昆虫の世界へようこそ』
  • 劇的に変わったブルーバックス今むかし『なんでも測定団が行く』
  • 美本たちの大河ドラマ『装幀列伝』にメロメロ『装幀列伝』
  • 愛がなければ描けない!? 趣味人の痛快な一冊『死物学の観察ノート』
  • 詩的な文章が心地よい廃墟をめぐる画家の旅『廃墟巡礼』
  • 長く心にとめておきたい渾身の取材が光る遺著『おいしい〈日本茶〉がのみたい』
  • うれしい意外性が次々に繰り出される逸品『ワニと龍』
  • 読書の道が連鎖する俳諧連句の付句集『武玉川・とくとく清水』
  • お肌ピカピカ目からウロコの衝撃新書『人体常在菌のはなし』
  • とびきり贅沢な完全版新書なのだ!『中国の大盗賊・完全版』
  • 漢字から日本語の歴史を概観する驚愕のバイブル『漢字と日本人』
  • 『感性の起源』でマヨ問題を一刀両断『感性の起源』
  • "ちくまぶり"の王道を行く『「おろかもの」の正義論』
  • ちくまプリマー新書『先生はえらい』に◎!
  • 切れ味抜群 日垣隆のウソ告発本『世間のウソ』
  • 風化する過去を写す『レンズに映った昭和』
  • 新書を持って路面電車に飛び乗ろう!『日本全国 路面電車の旅』
  • ひんやりスポット水族館にGO!『水族館の通になる』
  • エピソードいっぱい『人名用漢字の戦後史』
  • 所変われば品変わる 日仏ことばの違い『日本語の森を歩いて』
  • タバコから歯磨きまで日々の行動の原理を探る!『行動分析学入門』
  • 教育のあらゆる可能性がきらめいた快著!『カラー版絵の教室』


はじめての新書

  • 必死に書くこと、必死に読むこと─はじめての新書
  • 夢の名人勢揃いで大トロかぶりつき!『落語名人会 夢の勢揃い』
  • 世にも真剣な"殺し合い"の実況報道『俳句という遊び』
  • 楽しさ倍増 箱根駅伝あれこれ『駅伝がマラソンをダメにした』
  • 嬉し楽しい偏執的粘着的執念の本『奇妙な情熱にかられて』
  • ウソかホントか意外に知らない遺伝子の話『人間は遺伝か環境か? 遺伝的プログラム論』
  • 『環境問題のウソ』を熱烈推薦だ!
  • "巨人ファン"野村克也の『巨人軍論』 
  • 子どもの時に読みたかった『科学者という仕事』『科学者という仕事』
  • キッチュで楽しい『明治天皇の一日』
  • アンパンマンと神話の意外な関係『日本神話とアンパンマン』
  • 村瀬学『自閉症』に大拍手なのだ!『自閉症』
  • 微小脳を切り回す衝撃の昆虫世界『昆虫─驚異の微小脳』
  • 水を尊重し生かしきる魅力的な「急がば回れ」『水の道具誌』
  • 意外に「新しモン好き」老舗企業の迫力レポート『千年、働いてきました』
  • 数式なしの勇気ある挑戦を受け止めろ!『ゼロからわかるアインシュタインの発見』
  • 神様はちょっぴり左利きだった!?『非対称の起源』
  • アニミズムの知恵に光をあてる『一神教の闇』
  • 書評家〈狐〉の最後の一冊を繰り返し読む『書評家〈狐〉の読書遺産』
  • 脳の仕組みから科学の思想まで語りつくす一冊『進化しすぎた脳』
  • 新聞の未来は大丈夫か!?『新聞社 破綻したビジネスモデル』
  • 有無を言わせぬタイトルにコーフン!『テツはこう乗る』
  • 美しい日本語が気持ちいい最先端科学の本『生物と無生物のあいだ』
  • 世界をはるか上空から見下ろす恐ろしいほどに魅力的な書『プリオン説はほんとうか?』
  • だまされない力をつちかう必読の書『データはウソをつく』
  • 職人が語る興味つきない地図の話『地図に訊け!』
  • 旧字旧かなを気軽に勉強するのだ『旧かなづかひで書く日本語』
  • 『甲骨文字の読み方』にうっとり『甲骨文字の読み方』
  • 年速1キロ! じんわり進む言葉の伝達速度がおもしろい『変わる方言 動く標準語』
  • あっさり無印良品系、読むために買える漱石の直筆『直筆で読む「坊っちやん」』
  • 名だたる文豪、大学者と日々親しむ「枕頭の名文」『座右の名文』
  • ほろ酔いで『荘子』を読む 日曜日の遅い朝を楽しもう『日曜日に読む『荘子』』


これからの新書

  • 境界を踏みこえて行く者─これからの新書
  • 気が遠くなるような「色」のできるまで『日本の色を歩く』
  • 一筋縄ではいかない生きもののつながり『生態系ってなに?』
  • 三重丸強力オススメの哲学本だ『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』
  • じっくり読みたい伝説のパズル作家の傑作集『巨匠の傑作パズルベスト100』
  • 内容一新で知識もアップデートだ『新版行政ってなんだろう』
  • 上半期最大の「見逃し本」はこれだ!『数学でつまずくのはなぜか』
  • フランダースの犬で解き明かす日本の美意識『日本の美意識』
  • 向田邦子をめぐる奇妙な逆転現象『向田邦子と昭和の東京』
  • 『電車の運転』の熱気と情熱にシビレル!『電車の運転』
  • 老舗岩波の70周年記念復刊 柳田国男『伝説』
  • "自分だまし"は大切な能力なのだ!『「自分だまし」の心理学』
  • 法華経は強烈な文芸スペクタクルである!『信じない人のための〈法華経〉講座』
  • 「負のスパイラル」からあなたを救う いざという時のための一冊『「名医」のウソ』
  • 読まねば損の二〇〇八年ベストワン新書『建築史的モンダイ』
  • "数学の詩人"岡潔の渾身の評伝『岡潔』
  • 世界最大のとんでもない熱情に引き込まれる『世界最大の虫食い算』
  • 「人生の台本」を読み替える神話論『日本人の〈原罪〉』 
  • 生誕百年 松本清張のぴかぴかの新刊が出た!『対談 昭和史発掘』
  • 新書もここまできたのか ジャンル分け不能の一冊『精神科医は腹の底で何を考えているか』


あとがき

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