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操上 恭子の<<書評>>
週末婚
【幻冬舎文庫】
内館牧子
本体 533円
2002/8
ISBN-434440260X
評価:B
結論をいうと「恋人と夫婦は違う」ということなのだ。結婚して夫婦になるというのは、恋愛(敵対者)という関係と家族(共同体)という関係をうまくバランスをとっていくことなのだから。ってここは結婚論を語る場所ではない。ただ、この本を読むとどうしても自分の結婚観を語りたくなってしまう。誰でもそうなんじゃないだろうか。
まあ、物語としてはちょっと出来過ぎの感はあるし、最後はやけにあっさり終わってしまったような気はするけれど、けっこう感動するシーンもあるし、思わず共感する場面もあって、一気に最後まで読んでしまう面白さだ。いろいろ考えさせられるし、読んで損のない1冊。
よくわからないねじ
【新潮文庫】
宮沢章夫
本体 476円
2002/9
ISBN-4101463239
評価:D
面白そうな本だと思った。新刊採点の課題に選ばれなくてもきっと本屋で手にとったに違いない。だけど、、、なんと書いたらよいのだろう。目のつけ所は確かに面白いのだ。どの文章も途中までは楽しく読める。それなのに、いつのまにか違和感が芽生えていて、読み終えた時には漠然とした不満が残る。感性の違いと言ってしまえばそれまでなのだが。
風の向くまま
【創元推理文庫】
ジル・チャーチル
本体 740円
2002/8
ISBN-4488275095
評価:B
ある日、遠縁の親戚から莫大な遺産を相続する。ただしその条件として何年もの間、都会を捨て田舎の街に住まなければならない。主人公はその条件を受け入れ、その街に馴染もうと努力を始める。そこに事件が、、、。という設定で思い出したのは『シャム猫ココ』シリーズだ。ずっと頭の片隅で比較しながら読んだのだが、遜色のない面白さだった。
兄妹という主人公の設定がいいのだろう。頭がよくてしっかり者の妹が、ふたりの生活と物語を取り仕切る。美人で、前向きでなかなかに魅力的だ。兄の方も、どうやら奥の深い人物らしい。本作では語られていない部分も多いので、次回作以降に期待したい。先の楽しみなシリーズである。
あんな上司は死ねばいい
【ヴィレッジブックス】
ジェイソン・スター
本体 700円
2002/8
ISBN-4789719014
評価:C
こういうのを本当のノワールというのかも知れないなと思う。ただし、この主人公に心の闇は感じられない。自分自身と真っ向から対峙したりもしない。ただ、日常生活の中で現状が受け入れられなくて壊れていく。何が起こっても、あくまでも自分は不運な被害者なのだと主人公は思っている。初めはなんてバカな奴なんだろうと思って読んでいるのに、いつのまにか主人公の語り口に乗せられている。絶妙な言い訳を受け入れてしまいそうになる。こんなに酷い男なのに、憎めない奴なのだ。作者の意図はどこにあるのだろう。出世することでしか自己実現できない仕事人間達を痛烈に揶揄しているのだろうか。日本にもそういうオジサンたちはたくさんいる。でもこの話じゃちょっとヒネリがききすぎていて、オジサンたちの心には届かないかもしれないな。
破壊天使
【講談社文庫】
ロバート・クレイス
本体 (各)990円
2002/8
(上)ISBN-4062734737
(下)ISBN-4062734745
評価:B+
主人公の豪快さがいい。型破りでマイペースに突っ走る刑事というのは最近珍しくないが、これを魅力的な女性にしたのが効果的だ。女同士の確執があったり、男社会の警察の中でまだまだ少数派の女刑事が少しづつ地盤を築いていくエピソードが織り込まれていたりというディテールもリアリティがある。深刻なトラウマとアルコール依存、そしてそこからの再生の物語というサイドストーリーはややありきたりだが、連続爆弾魔を追うメインストーリーの方はかなり衝撃的だ。爆発物処理という仕事の面白さと恐さが伝わってくる。
ただ、主人公キャロルと捜査官ペル、それに爆弾魔の3視点をとっているのだが、この爆弾魔の視点は本当に必要だったのだろうか。前半では特に、最近の流行りだから犯人の視点も入れてみただけなのかと思った。後半に入ってその意味もわかったが、別になくても何の問題もないような気がする。犯人の視点が、物語に深みを出しているようには感じられなかった。
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