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高橋 美里の<<書評>>
菊葉荘の幽霊たち
【ハルキ文庫】
角田光代
定価 525円(税込)
2003/5
ISBN-4758430403
評価:B+
“わたし”の友人(男)吉元が言うには「住む場所なんかはどうでもよくて、大切なのは建物であり部屋そのもの」が、引越しにはかかせないそうだ。自分をきっちり嵌め込める場所、そんな場所を”わたし”と吉元は捜し歩いていた。
そんな二人は一軒の木造アパートを見つけ、「住みたいところに住む」という吉元の言葉通り、満室のアパートから人を追い出す計画を立てる。だが、住民のことを知れば知るほど不思議な人間ばかりで、二人は「計画」に飲み込まれていく。
住まい探しは自分の場所探しだ。そんな風に私は思っているのですが。(なんといっても今まで引越しをしたことが一度もないので、このことについてあまり深く考えたことはこの作品を読んだからなんですが)イチから自分の場所を探すというのはどんな感じなんだろう?自分自身すら上手く捕らえられていないのに、自分が「上手くはまり込める」場所を探すのっていうのは難しいのではないだろうか?
吉元は自分の場所をみつけた。すべての人にその場所はあるのだろうか?
因みにこの作品の巻末にある解説は良かったので、読み終えた後に目を通していただきたいです。
カカシの夏休み
【文春文庫】
重松清
定価 620円(税込)
2003/5
ISBN-4167669013
評価:A+
その人の故郷はダムの底に沈んだ。その故郷に痛切に帰りたい、と願う中年の教師が抱く苦悩を描いた表題作。学校を舞台に教育のあり方を問い掛ける2作の中篇を収録した一冊。
人間だから、いろんなことがある。いろんなことを考えていろんな行動を起こす。先生はその人間を育てていく。それになにか一つの「絶対」ともいえる方法はあるのでしょうか?
いえ、ないでしょう。私は、学校になんてあんまりいい思い出はありません。「あの頃は良かった」ともあんまり思いません。ただ、思い出すと懐かしくなる。でも、「帰りたい」わけではないのです。
これを読まれてどうかんじられるのでしょうか??
おれは非情勤
【集英社文庫】
東野圭吾
定価 500円(税込)
2003/5
ISBN-4087475751
評価:A-
学校の先生が一時的に休みを取るときに先生のかわりに教える先生、“おれ”=非常勤。“おれ”は小学校を転々としながらいくつかの事件に出会う。
初出は「小学五年生」だというのは驚き。どちらかと言うと”おれ”のことより小学生の生徒たちのことを重点的に描いていて、なんだかミステリっぽくない感じです。
東野圭吾というと、「白夜行」や「秘密」などの長編や「どちらかが彼女を殺した」のようなミステリ色の強い作品が目に付きますが、こういう今までと違ったような作品は一度読んでみて欲しいです。
ノヴァーリスの引用
【集英社文庫】
奥泉光
定価 480円(税込)
2003/5
ISBN-4087475816
評価:C+
帯には「メタ・ミステリ」。著者は奥泉光。かなり期待して読み始めたのですけど……。
この作品のお題は“10年前に起きた学友の死の謎”。登場人物は“恩師の葬式を機に集まった同級生”挑むべきは“記憶”という名の壁。
ミステリにはよく見る題材。“記憶”というなんともあやふやなものを描ききっているのですが、表現されている言葉が一つ一つ難しいので、読みにくかった一冊。
頭のてっぺんから終わりまで、文学の味わいのあるミステリ。
悪意銀行
【光文社文庫】
都筑道夫
定価 840円(税込)
2003/5
ISBN-4334734898
評価:A
今となっては読めない本、というのは今一体どれくらいあるのかわからないのですけど、時間を経てこの作品のように文庫に再収録されることもあって、読者としては幸せをかみ締めてしまう一冊。
表題作の「悪意銀行」は「紙の罠」などにも登場する土方・近藤のコンビのシリーズ。この二人、とにかく競い合って悪事を企んでばかり。今回の「悪事銀行」もその一つ。
まず、「悪意銀行」を企てたのは土方。その銀行に持ち込まれた一件の依頼がきっかけで、二人が巻き起こす騒動が始まります。
とにかく読んでいて飽きない作品で、発表されたのが昭和38年だとは思えないくらい、リズミカルで、近藤と土方の掛け合いも読んでいて飽きない。この二人以外にも、都筑さんの書かれたキャラクターは何人か居ますが、近藤・土方のコンビはその中でも飽きのこないコンビではないでしょうか?
しかし負けず嫌いなのか、意地なのか……・。気になる方は是非、他の作品(もう新刊書店ではお目にかかれませんが)も読んでみてください。絶対に飽きさせません。