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延命 ゆり子の<<書評>>
ふたつの太陽と満月と
【集英社文庫】
川上健一
定価 630円(税込)
2003/8
ISBN-408747609X
評価:B
ニューヨークとゴルフというキーワードにこだわりすぎていて設定に無理があるような……。絶世の美女が尋ねてきたり、婚約者を寝取った親友が訪ねてきたり、そして何でもゴルフで決着をつけたがるのが謎。ゴルフ好きな人にとっては楽しめるのでしょうか。わかりません。その中で、確執があった父親とプレイして、心をふれあわせることができる「メリークリスマス」はジンときました。
サマータイム
【新潮文庫】
佐藤多佳子
定価 420円(税込)
2003/9
ISBN-4101237328
評価:A
まぶしい!そしてくやしい!あたいもこんな初恋がしたかったよう……。佐藤多佳子の作品はいつもせつない。小さい頃の感受性を思い出して、せつなさに胸が苦しくなる。小学校の夏休みの情景がリアルで、あのときのけだるさ、時間をもてあます感じ、でも何か焦っている気持ちを思い出す。主人公は3人。団地に住む姉と弟。近所に住む片手のない強い眼差しを持つ男の子。ピアノとジャズをキーワードにして、3人にとって一度しかない特別な夏休みが始まる……。自分の気持ちに正直にぶつかって、大切なものを守り続けるその姿が素晴らしく、美しい。そして自分のさえない過去と比較して、惨めになるのだ。あーあ。
まぐろ土佐船
【小学館文庫】
斎藤健次
定価 600円(税込)
2003/10
ISBN-4094080171
評価:A
1本数千万円もの高価なミナミマグロを狙う土佐船。一攫千金。一か八かの勝負を賭ける男たち。自分の腕ひとつで家計を支える漁師の生き様が格好良い。働く男の姿にしびれる。しかし段々と読み進めるのが辛くなってくる。漁師って最近注目されてて、ちょっといいよねーなんて甘く考えていた自分が恥ずかしくなる。600日もの過酷な航海。尋常じゃない揺れに胃液まで吐きつくす。仕事のできない奴は容赦なく殴られる。熱を出しても休めない。釣り針に体を裂かれ、指を切断する。船から落ちて行方不明になることもある。常に死と隣り合わせの毎日。体力も精神も限界まで達する。もういいよ、もう帰ってきてよ。そう思ってしまう、私は女。過酷な状況と知りつつも、それでも何かを求めて海に出て行く輩がいるのだろう。男のロマンはやっぱり私にはわからないのかもしれません。
猫とみれんと
【文春文庫PLUS】
寒川猫持
定価 530円(税込)
2003/8
ISBN-4167660571
評価:B
この歌集の主人公が近くにいても、友達にはなれない気がする。歌集から浮かび上がってくる主人公の性格で気になる点をピックアップしてみます。・超ミニのギャルや高校生を意識している。・嫁に来てくれるなら夏目雅子でも良いなんて言っている。・自分のことを自らの名前で呼ぶ。・「おまえを奪うために生きてた」とか言う。・「友達は我関せずという奴ばかり」ちょっとさみしい。・仕事上イヤな女にご馳走する(どんな仕事?)。・医者である(偏見です)。・森高千里がだーいすき(原文ママ)。
どう考えても好きになれそうにありません。基本的に歌人になる人というのはロマンチストでナルシストが多いのでしょうが、バツイチダメ男のトホホな日常を描くにはやや自己陶酔しすぎのような気がする。私の好きな歌人の穂村弘が、同じようにダメな生活をつづった「世界音痴」というエッセイ集は本当に面白いのだが、こちらは自意識過剰すぎる自分を客観的に見て、自分自身を笑うことができるサービス精神があるところが良いと思うのだが。
もっとハッピー・エンディング
【文春文庫】
ジェーン・グリーン
定価 860円(税込)
2003/8
ISBN-4167661446
評価:B
31歳独身、仕事は楽しいし友人は最高。彼氏はいないけどもうあきらめ気味。男に媚びる年でもないし、新たに関係を作るのも面倒。けれど何かが物足りない。本当は待っている、わたしだけの王子様。ああ、誰か私をさらって! こういう話を私は今まで何冊読んできたのでしょう。少々食傷気味の私です。だって、結局必ず「そのままの私」を好きになってくれる男性が現れるのだ。化粧もせず太っていて髪もボサボサ。そんな君が好きだ?そんなオトコいねんだよ!………それはともかくとして、このシンデレラ願望を軸に、色々な要素が絡んでくる。ゲイ、エイズ、女性の起業(書店経営)、浮気の謎解き、様々な問題点が怒涛のように押し寄せて、読者を飽きさせないのはすごい。いっそ、私の王子様の一連のエピソードは要らないのではないかと思いました。