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藤川 佳子の<<書評>>
モダンガール論
【文春文庫】
斉藤美奈子
定価 690円(税込)
2003/12
ISBN-4167656876
評価:AA
「結婚してもなんだかなぁ…」「一生仕事を続けるっていっても、ねぇ…」なんてこと思ってすこし鬱屈している方、読んでください。
女性が、結婚かはたまた仕事かの間で揺れていたこの百年間。専業主婦が憧れの的ということもあれば、キャリアウーマンが成功の象徴だったこともあった。どちらかを選択すれば幸せになれた。どちらを選択すればいいかは時代が教えてくれた。でもそんな幸せのモデルケースも今じゃ崩壊しつつある…。じゃぁ、21世紀はなにに希望を託し、なにを目標として生きていけばいいの? その答えがこの本のなかにあります。斉藤氏が提案している21世紀モダンガール流の生き方…、それは至極当たり前のことのようにも思える。それでも心に響くのは、言葉を越えて斉藤氏の温かさが伝わってくるからだと思うのです。毒舌も、愛が無ければ受け入れられない。私の心のアネゴ、斉藤美奈子さんの愛情とパワーがたくさん詰まっている一冊です。
幸福な遊戯
【角川文庫】
角田光代
定価 500円(税込)
2003/11
ISBN-4043726015
評価:B
「幸福な遊戯」「無愁天使」「銭湯」の3編の小説が収録されています。「幸福な遊戯」は、感情をどこに着地させればよいのか戸惑ってしまうお話といいましょうか…。女の子ひとりと男の子ふたりの、不思議な共同生活。単行本の発行は1991年、ちょうどドリカムが流行ってた頃で、女1:男2の3人組にみんな憧れたものです(たぶん)。でもね、このスリーショットって、なかなかうまくいかないんですよね。ドリカムもふたりになっちゃったし…。逆ドリカムの方がうまくいくのかしら…。逆ドリカムってのは、もう死語ですかね。
アンジェラの灰
(上・下)
【新潮文庫】
フランク・マコート
(各)定価 660円(税込)
2003/12
ISBN-4102025111
ISBN-410202512X
評価:AA
著者マコート氏のアイルランドで過ごした極貧少年時代を綴った小説。裏の解説には「ユーモアたっぷりに綴る…」なんて書いてあるけど、このユーモアっつーのが曲者でね、ユーモラスだからこそ泣けてくるのです。変にお涙頂戴してないからこそ、グッと押し迫ってくる真実がある。よくもまぁ、あんな粗悪な環境からこんな立派な人物が育ったもんだ。まだ赤ん坊の自分の弟がろくに体も洗えないために、いつでもうんこまみれっていう描写だけで、その極貧っぷりがうかがえる。それでも一家は逞しく生きていくのです。貧しさが育む知恵や心もある。良い環境を与えたからって、よい子が育つわけじゃないのです。なにごとも自分次第ってことですね。
探偵家族
【ハヤカワ・ミステリ文庫】
マイクル・Z.リュ−イン
定価 798円(税込)
2003/12
ISBN-4150784124
評価:B
じいさんばあさんから孫まで一族揃って探偵ってちょっと嫌だなぁ…。みんな猜疑心の固まりで、お互いに盗聴しあったりして。もちろん、このルンギ一家はそんなことしません。家族で協力しあって事件を解決していく、まさに理想の探偵家族。台所の洗剤が変な位置にずれているってヘンテコな依頼が、思わぬ事件へとつながっていき…。中盤からがぜん、面白くなります。個人的に気になるところがひとつ。アンジェロとマフィンは結局どうなったのでしょうか?
タイムライン
【ハヤカワ文庫NV】
マイクル・クライトン
(各)定価 882円(税込)
2003/12
ISBN-4150410542
ISBN-4150410550
評価:A
遺跡の発掘をしている学生たちが教授を助けるために、14世紀のフランスへタイムトリップするっていうとありがちな話だけど、このタイムトリップ(この物語では「他宇宙への移動」)を量子テクノロジーで説明しちゃうんだから画期的。量子テクノロジーのところは何度も読んだけど、結局なんだかよく解らず…。でも素人には理解不可能なのがもっともらしいような…。実際にどこかのマッドプロフェッサーがこの方法で時間旅行を楽しんでいる、とこれを読んで私は確信しましたが、どうでしょう。クライトン氏の歴史への態度には深く共感。現在が過去よりもより良く進化しているなんて、思い上がりもいいとこです。そんな現代批判もありつつ、ドキドキハラハラも盛りだくさん。人間は好奇心で出来ているんだとつくづく思いました。