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今月の新刊採点
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【文庫本班】2006年11月の課題図書
黒と青 (上・下)
イアン・ランキン (著)
【ハヤカワ文庫HM】
税込 各819円
2006年9月
ISBN-4151755039
ISBN-4151755047
>> Amazon.co.jp
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松井 ゆかり
評価:★★★☆☆
奥ゆかしさを美徳とする我々日本人は、のっけから序文における著者の自画自賛ぶりに度肝を抜かれること間違いなしだろう。このような文章を書く人間と比較したら、大橋巨泉あたりでも謙虚な人間に思えそうだ。
それでもまあ、著者の自信もむべなるかなという力作である。6月号課題図書であった「影と陰」では、無機的な文章で描かれる主人公ジョン・リーバス警部の苦悩というのがどうも伝わってこなかったのだが、本書においては人間的に深みを増したように感じられた。謎解きに関しては「えーっ、この人が犯人って言われても…」という腰砕け感もあるのだが、ストーリー展開には実際に起こった連続殺人事件を大胆に取り入れ読者の興味を引きつけて離さない勢いがある。
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西谷 昌子
評価:★★★★☆
英国のダークな側面が存分に伝わってくる、骨太な小説だ。
一見ハードボイルドミステリのようで、細やかな心理にもしっかりと言及している。その上で情緒的にならずに、あくまでも主人公が一匹狼なのだから巧い。
また、ジョークを愛し酒と煙草と音楽を愛す警部という主人公の姿は、英国ならでは。長きにわたってミステリをはぐくんできたお国柄なのだろうか、英国のミステリに漂う雰囲気には日本のものもアメリカのものも、かなわないなあ、と思わせられる。
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島村 真理
評価:★★★★★
以前に「影と陰」で受けたリーバス警部の印象が吹き飛びました。イアン・ランキンへの評価も180度変わりました。とにかく、これ、抜群に面白い。
内部調査により四面楚歌となりながらも、担当する事件はおろか、その影に潜む犯罪組織の捜査と、連続絞殺魔バイブル・ジョンを真似た事件にまでも首をつっこむ。バイタリティがあるというよりも、厄介ごとを引き受けやすい体質だろうし、ワイルドというよりも、執念深いとしか言いようがない。けれど、どんな逆境にもくじけず、挑む姿はとにかくカッコイイのです。たんに気難しくてかわいそうなおっさんではなかったのです。
これはリーバス警部のシリーズ第8作目にあたり、だからこそ「影と陰」から、格段にいい作品となっているのもうなずけます。音楽の趣味が恐ろしく変わっているし。どこから読んでも支障はないそうですが、どうしてこんなに順番を無視した翻訳がなされるのでしょうね。バラバラだと、彼が(作家も)どういう風に変化していったのかが楽しめないので残念です。
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荒木 一人
評価:★★★☆☆
傑作警察小説。英国ミステリのリーバス警部シリーズ第八作。酒と煙草と音楽をこよなく愛するリーバス。独断専行と一匹狼は相変わらずだが、リーバス自身は、少し洗練されてきた気がする。
ある事件をきっかけに、リーバスはエジンバラで最も過酷な勤務地クレイグミラー署に配置されていた。椅子に括りつけられ串刺しになった男は、北海油田で働くミチスン。捜査を始めると糸は複雑に絡み出す、いつもの事だ。麻薬捜査、たれこみ屋の死体、手痛い警告、伝説の絞殺魔。
またまた、シリーズの途中しかも6月の課題が第二作で今回が第八作。シリーズを飛ばし飛ばしでと不安になる。著者自身は、どの様な順番で読んでも大丈夫なよう書いているとの事だが……リーバスはいつの間にか嗜好が激変する。ジャズ&ワイン(第二作)からロック&ウィスキー(本作)へ。最も残念なのは登場人物の過去の繋がりが見えてこない事、面白さ三割引位か(苦笑)。この辺りの謎は3〜6作が未訳なので如何ともし難いジレンマである。
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水野 裕明
評価:★★★★☆
1960年代にスコットランドを震撼させたという実際に存在した絞殺魔バイブル・ジョンと作者がつくりだしたその模倣犯ジョニー・バイブル。この両方の犯人を主人公リーバスが追うと言う構成で、しかも作中でバイブル・ジョンに自身の安全のためにジョニー・バイブルを追い詰めさせるという力業を行っている力作。でも、これでもかと肩に力が入りすぎたのか、話を広げすぎたのか、序盤と終盤は面白く読みごたえがあるが、中盤は冗長であった。英国風正統派ハードボイルドと言った趣なのだが、主人公が質問に対して質問で答えたり、反語や比喩でしか会話を進めないと言うスタイルは読んでいて疲れ、嫌になってしまった。作中でリーバスの上司が「いい加減にしろよ」と怒りを表すが、本当にそう感じた。ま、昔ながらのハードボイルドの主人公がお好みの読者にはぴったりなのかもしれないが……。私はリーバスよりも自身の模倣犯を追うバイブル・ジョンの方が遥かに魅力的で、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士を思い出してしまった。どちらかというと彼を主人公にした作品を読みたいと感じたが、それは私だけであろうか……。
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