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Run! Run! Run!
桂 望実(著)
【文藝春秋】
定価1680円(税込)
2006年11月
ISBN-4163254501
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★
走ることをテーマにした作品を続けて読んだ。「一瞬の風になれ」「風が強く吹いている」、それから「SPEED BOY」。そしてこれも、天才的な長距離の陸上選手の物語。一般的に天才でいい人というのはまずないが、この主人公「優」も、相当いやなやつである。しかし、好対照にイイヤツで優をリスペクトしてやまない友人や、勘違いなのに、優が心を入れ替えたと素直に喜ぶ陸上部の面々との日々で、彼自身不本意ながら、少しずつ少しずつ、自分の中での「感じ方」が変わっていくのに気がつく。してやられた感が心地いい。そしてそこに、ある疑惑が持ち上がるのだが、そんな事件がなくとも、「走る」ことで伸びていく優の心は清々しい。
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神田 宏
評価:★★★★
「何か箱根やばくねぇ」「アスリートあつくねぇ」と読書好きの諸氏と話していた矢先である。勿論、運動音痴のおっさんの話であるから、本の中で箱根やアスリートを扱ったものがあついのだ。TVの箱根中継でも山梨学院の選手に「よし、ムサ頑張れ!」などと『風が強く吹いている』と現実がごっちゃになっている、そんなときに本書である。
天才ランナーとして将来を約束された「岡崎優」は、かつての「華の2区」ランナーで途中棄権という雪辱を晴らしたいという父の勧めもあって、最高のサポート体制を誇るS大陸上部でその華々しいアスリート人生を開花させるべく練習に励んでいた。勿論、「天才」と言われるからには、周囲との軋轢を生まない訳はない。「仲間なんかじゃないよ。チームスポーツじゃないんだし。個人競技でしょ。たまたま同じトレーニングルーム使って、同じウェアを着ているだけ。」としらっと言ってのける「優」。
「優」が箱根で体験したこととは?「エースの割りに酷いフォームだから」と酷評したチームメイトや「岩ちゃん」の力走から学び取ったものとは? 大団円のラストは期待していたものだったが、もう少し「優」の孤独な疾走を見たかったなぁと、その失速した走りに「天才」の悲しき末路をみたような気がした。
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福井 雅子
評価:★★★
父親からランナーとしての英才教育を受け、将来を嘱望される天才ランナー優は、箱根駅伝すら通過点と言い切り、才能の無い仲間など足手まといだと公言して憚らない。ところが、自分の才能は意図的に人の手で作られたものではないかという疑いを抱き、やがてそれが確信へと変わる中、アスリートとして大きな決断を迫られる。
「究極のドーピング」(それが何かは敢えて書きませんが)という大きくて重いテーマを正面から描いている点が新鮮であると同時に、アスリートとしての成功や人間的成長を軸にしたいわゆる青春スポーツ小説という枠を飛び出して「何のために自分は存在するのか」という人間としての根源的な問題に踏み込んでいる点で、奥の深い作品となっている。「何のために走るのか」ではなく「走るために創られた」自分。親に人生のレールを敷かれるどころか、自分の存在理由まで決められてしまっている主人公・優が、この先どうやって生きていくのか、父を許せる日は来るのか、読み終わってもそんなことが気になってしまうほど考えさせられる作品だった。
軽快な青春スポーツ小説を期待して読むとやや重いが、読み応えのある佳作だと思う。
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磯部 智子
評価:★
おっまた走る小説か、と思いながら読んでいたら、あれよあれよという展開……読み終えて、なんのこっちゃ?と頭を抱える。プロローグから時間を押し戻して語られるのは、天才ランナー・優の大学一年時。医大生の兄・翼や裕福な両親など優の恵まれた環境と、入部したばかりの陸上部でのオレ様ぶり。ここで一言、天才だから許されると思うな、とは私は思わない。彼の強いエゴは走るという目的のためのものであって、世の中の威張りたいが為の多数とはまた違う。19歳なら地球が自分の周りを回っていてもそうおかしくはない。それでも横並び日本でここまで極端に描かれるということは……? 嫌な流れを予想した所に思わぬ事件。これは一体何処に向うのかと思っていたら……ええっ、そうきたか。呆れる反面、両親、特に母親の弘子さんの人物造形の軽さが妙にリアルな説得力がある。話の焦点が何処にあるのかよく解らないまま読み、エピローグのメッセージに至るが、この問題を仲間がいたからどうとか言う事では、本質から目を逸らしはぐらかしているとしか思えず、人間の成長云々が重要ならこの問題を出してくるべきではないと強く言いたい。
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林 あゆ美
評価:★★
走る才能をもって生まれた少年は、それを自覚し天才ランナーの檜舞台としてオリンピックを早くから意識していた。小学4年の時から、トレーニング日誌をつけ、食事や体調、睡眠管理まで記録し、練習内容を調整する。大学に入学しても誰もが自分のサポートにまわって当然だと思っている。こう書くと人間らしくなくてイヤな奴と思えてくるが、実際書かれている岡崎優はそういうイヤさを露骨に出している。では、走ることで優は変わっていくのだろうか。これは走ることそのものを描いたのではなく、〈人間〉を描いている小説だ。
天才ランナー優には、頭のよい兄がいて、医学部に通っている。両親はそれぞれ母は兄に、父は弟につきっきりで才能をのばすために面倒を見ている。読みすすめていくと、この家族関係の不協和音がどんどん大きくなり、最後は痛いほどだ。ただ、救いがないわけではない。だからこそのエピローグなのだろう。
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